冒頭、ベースタイタンや世界のUDF基地が破壊される。
時間は1週間前に戻り、機械獣スカウトバーサークが暴れている。変身しようとするカイトの前に、マックスが現れ、
M78星雲に帰る時が近づいている、と告げる。カイトはマックスに変身し、スカウトバーサークを倒すが、
スカウトバーサークはマックスの戦力を分析するための当て馬だった模様。このあたり、
マックス最大のピンチへの流れとしては定石とも言える流れか。機械獣、
というのもウルトラシリーズとしてはちょっと趣が違う。
バーサークを倒し、平和なひとときに、星空を見上げるカイトとミズキ、エリー。 カイトはマックスがいなくなった後のことを考えると少し不安がよぎる。ミズキは、エリーの予測をいろいろと尋ねる。 50年後に人類が平和に反映している確率、その頃に自分が生きている確率。 自分が生きている確率が28%と言われたミズキは、自分の死期を問いただし、これまでの負傷率から、 1年以内に死ぬ確率は48%と言われる。
その後、街のあちこちにオートマトンが出現、「30時間以内に全ての経済活動を停止しないと、
バーサークシステムを発動し、全てのDASH基地を破壊する」と警告する。オートマトンは「デロス」が送込んだものらしい。
パトロールのダッシュアルファの中で、自分の生命について不安を隠せないミズキ。
「50年後もミズキと一緒に生きているさ」とさりげなく告白?するカイト。その時、ちょうどオートマトンを発見し、
基地に連絡を入れるが、事態が急変したとして、二人は呼戻される。
DASH基地では、ベースポセイドンが破壊されるビデオを見ている。 ダテ博士が出てきて(さりげなく出演が多い気がする)、何者かの警告を受入れて待避したため、隊員は全員無事だと言う。 ヨシナガ教授たちは、ベースポセイドンでは地下を探査していたことから、地下に異なる文明(=デロス)があり、 それが今回地上を攻撃をしているものと判断した。その文明は、近くとマントルの間にあるモホロビッチ不連続面、 というところにあるらしい。
ヒジカタ隊長は、ミズキとカイトに、バード3で地底に向い、デロスとの交渉を試みるように命じる。バード3の中で、 また話合う二人ですが、「私も生残って幸せになる」というミズキの言葉は、カイトへの返事か? 話合っている間に油断をしたのか、突然地殻が無くなり、モホロビッチ不連続面に到達。建物らしきものが散在している。 バード3は不時着し、ミズキは大けがを負った模様。
とりあえずミズキを救出したカイトは、独りで交渉に向い、地上から話合いに来た旨を叫ぶが返答は無く、
何かが地上へ向けてたくさん発射される。
その頃、DASHの面々はダッシュマザーに待避しており、
DASH基地は地下から発射された塔のようなものにより破壊される。
エリーはミズキ隊員の生命反応が弱っていることをキャッチしている。なにがしかの手段でモニターしている模様だが、
通信したり、画像をキャッチするようなことはできなかったのだろうか。
塔のようなものは、地球の大気の組成を太古のものに変えようとしているらしく、世界中にあるその塔の能力だと、
8週間で地球の大気の組成が変ってしまうらしい。
地底では、自らの無力さを痛感するカイトがいる。マックスに変身しようとするが、
「地球の異なる文明の衝突に介入することはできない」と変身を断られてしまう。
そんなカイトの前にサテライトバーサークが現れ、カイトは首を締上げられる。
満身創痍のミズキが現れ、カイトを離さないとバード3を自爆させ、都市もろとも壊滅することになる、
とサテライトバーサークに言う。
「そんなに人類に滅んで欲しいのか」と訴えるミズキに、バーサークは応える。
「地球の生物を滅ぼしたいとは思っていないが、人類の環境破壊によりデロスは滅びようとしている。」
オゾン層が薄くなり、有害な放射線が地中まで届くようになったのが原因らしい。
「デロスはバーサークシステムにデロスの保護を命じた。バーサークシステムを止めることはできない」
サテライトバーサークの言葉に、ミズキは「未来なんて・・・」と倒れてしまう。
サテライトバーサークの腕をふりほどいて、カイトはミズキの元へ向う。「ごめんね、カイト」「あきらめるな、ミズキ!」
しかし、ミズキはカイトの腕の中でうなだれる・・・モニターしているエリーは「ミズキ隊員の生命反応が停止・・・」
これから地上はどうなるのか、ミズキは死んでしまったのか。
前・後編の前編でした。マックス全体を通じて訴えられてきた、人類の環境破壊という行為により、
最大の危機が訪れる、という設定で、しかも、それは宇宙からではなく、地球内の異なる文明によってもたらされたものである、
という点は、環境破壊に対するさらなる警鐘、と言えるでしょう。
もうひとつの地球人、というべきデロスの人々が姿を見せず、バーサークシステムなる機械だけが出てきますが、
実はデロスの人々は既に滅んでいて、バーサークシステムだけが生きているような気もします。それとも、
後編で一気に謎解きがされるのでしょうか。
それにしても、DASHは壊滅的打撃を受け、ミズキも死の淵に瀕している(まだ死んではいないでしょう、きっと)。
カイトもマックスに変身できない、緊迫した状態に追込まれてしまいました。
待て、後編!という続き方で次回が楽しみです。
カテゴリ・ウルトラマンマックス
本編以外の記事
ウルトラマンマックス全体感想
マックス23・24話[予告編]
マックス21話[予告編]
マックス19話[予告編]
マックス13話[予告編]
ギャラクシーとゼノン
マックス5話[予告編]
本編レビュー
40話 スペシャル・フィナーレ ←全怪獣・宇宙人登場の総集編
39話 つかみとれ!未来 ←未来は明るかった!
38話 地上壊滅の序曲 ←ミズキ隊員、殉職?
37話 星座泥棒 ←ロマンティックな佳作。設定はちょっとつらいが
36話 イジゲンセカイ ←シャマー星人の逆襲。再利用色強し・・・
35話 M32星雲のアダムとイブ ←怪獣を殺してばかりでいいの?
34話 ようこそ!地球へ(後編) ←バルタン星人たちに平和が訪れた?
33話 ようこそ!地球へ(前編) ←バルタン星人超巨大化
32話 エリー破壊指令 ←工作員再び。コバのガンアクションが冴える
31話 燃えつきろ!地球!! ←ギャグ+シリアスの快作。ダテ博士いいとこ取り
30話 勇気を胸に ←マックスに頼ってばかりでいいのか?
29話 怪獣はなぜ現れるのか ←ウルトラQ同窓会
28話 邪悪襲来 ←怪獣デザインコンテスト第1位が登場
27話 奪われたマックススパーク ←エレキング再登場、アクション編
26話 クリスマスのエリー ←クリスマス特別ファンタジー編
25話 遙かなる友人 ←心温まる一編
24話 狙われない街 ←セブン「狙われた街」の後日談
23話 甦れ青春 ←原点回帰を感じる佳作。ダテ博士
22話 胡蝶の夢 ←実相寺監督作。賛否両論の問題作
21話 地底からの挑戦 ←ゴモラ登場、でも扱いがちょっとかわいそう
20話 怪獣漂流 ←交互に来るギャグ編
19話 扉より来たる者 ←サービスモード全開、オザキ博士
18話 アカルイセカイ ←シャマー星人のキャラが強烈
17話 氷の美女 ←16話の次は順番が悪かった
16話 わたしはだあれ? ←マックスギャグ編の最高峰
15話 第三番惑星の奇跡 ←マックスで一番の傑作ではないでしょうか
14話 恋するキングジョー ←キングジョー登場
13話 ゼットンの娘 ←ゼットン、ゼノン、ギャラクシー。一つの山場か
12話 超音速の追撃 ←ちょっとギャグ編
11話 バラージの預言 ←アントラー登場
10話 少年DASH ← メタシサスのデザインは好きです
09話 龍の恋人 ← なかなか味わい深い佳作
08話 DASH壊滅!? ←エイリアン風
07話 星の破壊者 ←イケメンです
06話 爆撃、5秒前! ← レッドキングとピグモン登場
05話 出現、怪獣島! ← レッドキングとピグモン登場
04話 無限の侵略者
03話 勇士の証明
02話 怪獣を飼う女
01話 「ウルトラマンマックス誕生!」
※01話〜04話はブログ開設前なので記事無し。