読売の記事の見出しを見たとき、洋上風力発電で景観に対する新しい工夫があるのか、と思いましたが、 沖合に風車を設置するので陸上の風景を変える恐れが少ない、という意味でした。
そんな洋上風力発電、ヨーロッパではデンマークあたりが北海ではじめて、 イギリスは将来3000基を設置しようかという計画もあるそうですが、日本では研究が遅れているそうです。しかし、 この度国内初の沖合の風力発電の実証研究が行われることになったとのこと。
千葉は銚子の沖合、3キロのあたりだそうです。
風車の設置に向く遠浅の海岸が少ない、というのが研究が遅れている要因だそうですが、欧州のあたりとは違い、 日本は台風や地震(津波)など、荒々しいことが多々あります。
実用に向けては、当然ながらそのあたりをクリアする必要があるので、まず研究ということですね。
研究を重ねて実用化されれば、日本近海に風車がずらっと並ぶ海域ができるのかもしれません。景観を守る、 というよりも新しい海上風景がつくられる、ということになるのでは。
風力発電により発生する低周波音の人体の影響が検証されているところですが、 人里から離れた海上ならそういった問題に対して有利でしょうね。
YOMIURI ONLINE
景観守れる洋上風力発電、銚子沖で実証研究へ
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構と東京電力は19日、 国内初となる沖合での洋上風力発電システムの実証研究を6月から共同実施すると発表した。
千葉県銚子市の南沖合約3キロ・メートルの地点(水深約11メートル)に出力2000キロ・ワット以上の風車 (高さ120〜130メートル)を1基設置し、台風や地震などに耐える設計や保守管理の手法を研究する。 期間は2013年度までで、事業規模は約33億円。
洋上での風力発電は、強い風力を安定して確保できるほか、景観を損なう恐れが少ないが、 国内では設置に適した遠浅の海岸が少なく、研究が遅れていた。英国は2020年までに、 北海沖合などに超大型の風車3000基を設置する計画で、エネルギー政策の中心に据えている。
(2010年5月19日18時39分 読売新聞)
楽しみな感じですね。海上風力発電と、新しい波力発電には、大いに興味があります。
将来有望な技術のようですが、台風対策や地震対策は欧州ではほとんど考える必要が無いことでしょうから、そのあたりへの対応が課題になるのでしょうね。
研究で、良い解決策が見つかると良いのですが。