アイスランドである火山が2世紀ぶりに噴火し、それが大規模な噴火だったため、火山灰が欧州北部の広い範囲に広がり、 航空便が大きく乱れているとのこと。
火山灰がエンジントラブルにつながるのをおそれ、航空便の欠航や空港閉鎖が相次いでいるそうです。 現時点では13カ国が飛行機の離着陸を停止していて、火山灰の広がりによってはさらに影響範囲が広がる可能性があるようです。
環太平洋地域やカリブ海の方では地震が相次ぎ、地震とはあまり縁のない欧州では、実に2世紀ぶりという火山の噴火、 それも大規模ですか。地球規模で天変地異がこうも続くと、地球は活動期なんだなあ、という感が強くなりますね。
この噴火の影響で、先日ロシアで亡くなられたポーランド大統領の国葬の実施が危ぶまれているらしいです。 遺体をポーランドまで運べない可能性が出てきているとか・・・・ 交通手段が大きく乱れると様々なところに思わぬ影響がでてきますが、 この状況が長引けば世界中に様々な影響が出て混乱が広がることも十分に考えられます。
降灰による被害、というのは伝わってこないですが、場合によっては気候に影響を与え、 例えば農作物の不作などの影響が出ることも考えられますし、交通手段以外にも被害が広がるかもしれません。
これからも、このようなことが続く可能性が高いように思えますし、日本が大規模な災害に遭うこともあるでしょう。 日常生活に埋もれていると忘れがちですが、非常時の備えをしっかりしておかないといけませんね。
asahi.com
アイスランド噴火、欧州空路まひ状態 離発着停止13国
2010年4月16日20時38分
【ロンドン=橋本聡、ベルリン=金井和之】アイスランドで起きた大規模な火山噴火は16日、火山灰が欧州各地に達し、 空路のまひが拡大している。航空機の離着陸を停止した国は欧州北部を中心に13カ国に広がった。 欠航は1万7千便前後になると見込まれ、混乱は空前の規模に。日本からの欧州便も欠航や引き返しを余儀なくされるなど、 全世界で影響が出始めている。
米CNNは、航空便の乱れの規模は2001年の9.11同時多発テロ以来だとしている。
アイスランド気象庁によると、噴火したのは同国南部エイヤフィヤトラ氷河の火山。先月2世紀ぶりに噴火し、 14日に再び大規模な噴火を起こした。噴き上げられた火山灰は上空11キロに達し、風に乗って東南に流れている。 火山灰は16日、欧州北部を広く覆った。
この影響で、エンジントラブルなどをおそれた各国航空当局は、15日から相次いで空港閉鎖や運航中止を発表。 欧州の航空管制機関ユーロコントロールなどによると、16日午前(日本同日午後) の時点で離着陸を停止しているのはアイスランド、アイルランド、英国、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、オランダ、 ベルギー、エストニア、スウェーデン、仏、独、ポーランドの13カ国。
こうした状況を受けて、日本航空は16日、成田からのロンドン、パリ、アムステルダムなど5路線の全便欠航を決めた。 全日本空輸も同日の成田発のロンドン、パリ、フランクフルト便を欠航させた。ほかにも欠航が相次いだ。
オバマ米大統領やロシアのメドベージェフ大統領も出席して18日にポーランド南部クラクフで予定されていた、 航空機事故で死亡したポーランドのカチンスキ大統領の国葬も実施が危ぶまれている。同国内の空港が相次いで閉鎖されており、 参列者だけでなく、大統領の遺体もクラクフに運べない恐れがあるためだ。ポーランド政府は対応に追われ、混乱している。
アイスランド気象庁は「噴火活動は数日から数週間つづきそうだ」(専門官)としている。 火山灰が風で流された地域は航空機の飛行が再開できるが、火山灰の移動とともに飛行できない地域も移動するとみられる。
確かに、火山は今回見るような空路への影響の他に、農作物への影響が心配ですね。日本でも野菜の高騰が問題視されていますが、世界的な不作となれば、混乱は図りしれません。
食糧自給に関して日本は弱いですから、世界的混乱という事態にまでなった場合は、かなり不安を感じますね。