ミズキ、そしてカイトとミズキの関係にスポットを当てたエピソードで、ロマンティックな佳作、といったところでしょうか。
ストーリーは、カイトとミズキが天体観測デート中(ミズキは星空が好き)、突如星々が異常な動きをしているかと思うと、
星獣ケプルスが出現。町を破壊しはじめますが、ダッシュバードの閃光弾の威嚇によりケプルスは消滅。
地上から捜索するミズキの前に、現実には存在しないはずのプラネタリウムが出現、その中には萩原流行演じるサトン星人がいて、太古の昔、
サトン星人が星の美しさを啓蒙しようと、地球の周りに壮大なプラネタリウムを展開したこと、そして開発によって地上に光が溢れた今、
星空の美しさが失われ、それに怒ったサトン星人はケプルスを呼んで、地上を破壊しようとしていることなどを話します。そして、
このプラネタリウムにたどり着いたミズキは、サトン星人の末裔であると告げられます。
サトン星人は、ミズキが少女の頃に会った紳士と同一人物で、当時から「星空が好きな人間はサトン星人の末裔」だといわれており、
その時にもらった絵本に、ケプルスの姿も描かれていました。
このあたりは、なかなか壮大なスケールの話で、星座が絡むとロマンティックな感じがします。が、
サトン星人が地上を破壊しようとする動機はちょっと無理があるか。
ミズキは、自分がサトン星人の末裔かも知れない、ということで、心が揺らぎます。地球を守るのが正しいことなのか、 カイトが遠い存在に思えるのは自分が異星人だからか。質問されたカイトは、ミズキは地球人だ、と励まします。
そんななかでケプルスが再び出現、ミズキも再びプラネタリウムへ。萩原流行は、ミズキに一緒に来るように促します。しかし、 ミズキは地上の光を守る、と拒絶。地上の光を守るために力を貸してくれた宇宙人もおり、 自分の星空への憧れはパイロットである現在の自分の原点であること、星空も地上の光も、どちらも守りたいものであることを語ります。
プラネタリウムの外では、マックスvsケプルス戦。プラネタリウムの中から外の様子は見えており、二元進行。ケプルスのデザインは、 横から見るとトカゲ(正統派怪獣、というべきか)に近くてなかなか格好が良い。正面から見るとちょっと苦しいが・・・ 尻尾をムチのように使い、マックスを苦しめるのが印象的。マクシウムカノンで、一度消滅したように見えましたが、光が集ってきて復活。 意外と強い。
復活後のケプルスは、プラネタリウムの側にいたマックスを角からのビームで攻撃しますが、マックスはこの攻撃をかわさずに、 ミズキ達をかばう行動を取ります。これを見たサトン星人は、ケプルスと共に、自分達の世界へ帰って行きます「未来で会いましょう」 という言葉を残して。
エンディングは、一人で星空を見上げるカイトの元に、DASHメンバーが集まり、一緒に星空を見上げます。
星空を美しいと思えるエリーは、また一歩人間に近づいたようです。パトロールの時間だ、と慌てて出発するカイトとミズキ。
残されたメンバーは流れ星を見、エリーは「いつまでも、いつまでもみんなといられますように」と願いをかけます。
ダッシュバードのコクピットでミズキは「ねえカイト、、、」「何?」「ううん、何でもない」と、とても可愛らしい笑顔で終り。
エリーの願掛けと言い、ミズキの台詞と言い、最終回に向け、なにやら意味ありげな終り方でした。
サトン星人の主張や設定など、ちょっと無理を感じるところもありますが、全体的にしっとりとした感じの佳作ですね。
萩原流行氏の演技が一役も二役もかっている印象でした。
冒頭の天体観測デートでは、エリーがカイトとミズキの恋愛成就確率は・・・というところで、ヒジカタ隊長が恋愛を確率で論じるな、
というような絡み方をしていましたが、カイトとミズキ以外のDASHメンバーは、出番の必要性が薄かったような気がします。
エリーとコバも着実に進展中、という感じがしましたが、カイトとミズキの関係もあわせ、 これからの最終エピソードでどんな決着となるのでしょうか。
カテゴリ・ウルトラマンマックス
本編以外の記事
ウルトラマンマックス全体感想
マックス23・24話[予告編]
マックス21話[予告編]
マックス19話[予告編]
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ギャラクシーとゼノン
マックス5話[予告編]
本編レビュー
40話 スペシャル・フィナーレ ←全怪獣・宇宙人登場の総集編
39話 つかみとれ!未来 ←未来は明るかった!
38話 地上壊滅の序曲 ←ミズキ隊員、殉職?
37話 星座泥棒 ←ロマンティックな佳作。設定はちょっとつらいが
36話 イジゲンセカイ ←シャマー星人の逆襲。再利用色強し・・・
35話 M32星雲のアダムとイブ ←怪獣を殺してばかりでいいの?
34話 ようこそ!地球へ(後編) ←バルタン星人たちに平和が訪れた?
33話 ようこそ!地球へ(前編) ←バルタン星人超巨大化
32話 エリー破壊指令 ←工作員再び。コバのガンアクションが冴える
31話 燃えつきろ!地球!! ←ギャグ+シリアスの快作。ダテ博士いいとこ取り
30話 勇気を胸に ←マックスに頼ってばかりでいいのか?
29話 怪獣はなぜ現れるのか ←ウルトラQ同窓会
28話 邪悪襲来 ←怪獣デザインコンテスト第1位が登場
27話 奪われたマックススパーク ←エレキング再登場、アクション編
26話 クリスマスのエリー ←クリスマス特別ファンタジー編
25話 遙かなる友人 ←心温まる一編
24話 狙われない街 ←セブン「狙われた街」の後日談
23話 甦れ青春 ←原点回帰を感じる佳作。ダテ博士
22話 胡蝶の夢 ←実相寺監督作。賛否両論の問題作
21話 地底からの挑戦 ←ゴモラ登場、でも扱いがちょっとかわいそう
20話 怪獣漂流 ←交互に来るギャグ編
19話 扉より来たる者 ←サービスモード全開、オザキ博士
18話 アカルイセカイ ←シャマー星人のキャラが強烈
17話 氷の美女 ←16話の次は順番が悪かった
16話 わたしはだあれ? ←マックスギャグ編の最高峰
15話 第三番惑星の奇跡 ←マックスで一番の傑作ではないでしょうか
14話 恋するキングジョー ←キングジョー登場
13話 ゼットンの娘 ←ゼットン、ゼノン、ギャラクシー。一つの山場か
12話 超音速の追撃 ←ちょっとギャグ編
11話 バラージの預言 ←アントラー登場
10話 少年DASH ← メタシサスのデザインは好きです
09話 龍の恋人 ← なかなか味わい深い佳作
08話 DASH壊滅!? ←エイリアン風
07話 星の破壊者 ←イケメンです
06話 爆撃、5秒前! ← レッドキングとピグモン登場
05話 出現、怪獣島! ← レッドキングとピグモン登場
04話 無限の侵略者
03話 勇士の証明
02話 怪獣を飼う女
01話 「ウルトラマンマックス誕生!」
※01話〜04話はブログ開設前なので記事無し。