2年ほど前、中国製の毒ギョウザが日本で販売され、食中毒を起こす事件がありました。「メタミドホス」という薬品の名前が一躍有名になるなど、相当に世間を騒がせたのですが、犯人は分からずじまい。
このまま有耶無耶になって、記憶から消えていくのか、と思いきや、今日になって急に犯人が逮捕されたとのニュースが出ていました。
犯人は、毒ギョウザの製造元の天洋食品の元臨時工だそうです。犯行も認めているそうですが・・・・多数の目撃証言とか下水道からメタミドホス付きの注射器とか、事件発生から2年以上ではなくて、2ヶ月後時点みたいな話になってますね。
どちらかといえば、懸命の捜査で犯人逮捕、というよりも、このタイミングで発表したのはどういう意図?と勘ぐってしまいますね。ひょっとしたら元臨時工はスケープゴートじゃないのか?とか。
隠蔽しないで公表した、というところに何か意味があるのかも知れませんが、made in Chinaの汚名返上とは到底なりません。
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冷凍ギョーザ事件 中国当局、35歳の元臨時工員を拘束
2010年3月27日1時29分
【北京=古谷浩一】中国政府は26日夜、2008年1月に起きた中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、日本向け輸出用ギョーザに毒を入れたとして、製造元の臨時工員だった中国人の男を捜査当局が拘束した、と日本政府に通告した。日中間の外交問題に発展した食の安全をめぐる事件は、発生から2年余りで大きく進展した。
新華社通信などによると、男はギョーザの製造元である河北省石家荘市の「天洋食品」の元臨時工員で同省出身の呂月庭容疑者(35)。取り調べに対して容疑を認めている。捜査当局は多数の目撃証言も得たとしている。
また日本の警察庁幹部が中国側の説明として語ったところでは、呂容疑者は食堂の管理人をしており、長期間、臨時工をしていても正社員になれないことが不満だったと供述。犯行に使われたとみられる注射器が2本、下水道に捨てられていたのが見つかり、注射器には事件で検出された有機リン系殺虫剤メタミドホスが付いていたという。
呂容疑者は、捜査機関が検察当局の承認を経て行う刑事勾留(こうりゅう)の措置がとられた状態にあり、今後、逮捕、起訴の手続きがとられる見通しだ。
事件は08年1月、天洋食品製の冷凍ギョーザを食べた千葉・兵庫両県の10人が中毒症状を訴えたことで発覚。一時は日中双方が自国での毒物混入の可能性を否定する事態になったが、同年夏、天洋食品製ギョーザを食べて中毒症状を訴える事件が中国でも起き、中国内での毒物混入の疑いが強まった。日本側は事件の早期解決を求め、両国間の重要外交課題となった。
この事件の発覚後も、中国製の粉ミルクやピザ生地、卵などから有害物質メラミンが相次いで検出される問題が起きた。日本側に中国食品に対する強い不信感を植え付けたほか、中国の国内でも食の安全に対する関心が高まった。
27日付の中国各紙は一様に容疑者拘束を伝える新華社の配信記事を掲載した。
、「(真相)解明が進めば、(中国食品への)消費者の信頼を取り戻せるきっかけになると思う」と語った。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&rel=j7&k=2010032700146
岡田さんは中国の外相かよ。
さらなる真相究明を求めるというのならわかるのですがね。(^_^)
好意的に解釈したとして、中国に生産拠点を持っている日本企業への配慮か、といったところですか。
首相と違うことを言おうと思ったんですかね。