大阪城天守閣前の広場の路面が陥没するという事故がありましたが、原因は、地中の古い雨水排水管が破損しており、 漏水した水によって土砂が流れて空洞ができていたためだったとのこと。
同じようにしてできている、国道の地下部分の空洞も問題になっています。橋や岸壁など、目に見える・ 目につく構造物の老朽化はまだ点検もしやすいですし、気づきやすいですが、 こういう地中に埋まっているものは何かが起きるまではなかなか気づかれないですし、わからないですね。
世の中にはかなり昔に埋設されて、その記録が失われた管など、 現在では管の存在自体がわからなくなっているものもあると思います。
記事にあるように超音波など地中の探査技術もありますし、空洞の有無を調べることはある程度可能ですが、 位置がわからないものについて調査するのは難しいものがあるでしょうね。
交通量の多い道路や、重要施設の周辺など、優先順位の高いところから調査をしていくしか無さそうです。
こういうニュースにふれるたび、新設から維持・補修へ、という流れを感じます。
YOMIURI ONLINE
大阪城公園の陥没、排水管の破損が原因
大阪城公園(大阪市中央区)天守閣前広場の路面が陥没した事故で、公園を管理する大阪市は15日、 地中に埋設された雨水排水管が破損して漏水し、地中の土砂が流れて空洞ができたのが原因と発表した。
この日の掘削調査で、陥没部分近くの深さ約1メートルの地中にあった陶製の雨水排水管(内径23センチ)が長さ約0・ 7メートルにわたって割れているのを確認。破損部分を撤去し、ビニールパイプで応急措置した。 排水管は1962年以前に埋設されたという。周辺には同様に古い排水管が埋設されているとみられ、市は今後、 超音波などで広場の地中に空洞がないかを調べる。
(2010年3月15日19時13分 読売新聞)