カナダ・バンクーバーで冬季オリンピックが開催されていますが、フィギュアスケートのペアで、川口・ スミルノフ組が現在3位につけているとのこと。フリーの演技が残っていますが、今はメダルを狙える好位置、 というところでしょうか。
ペアの場合、オリンピックに出場するためには2人が同じ国籍である必要があるそうです。そのため、 現在出場している川口悠子選手は、ロシアに帰化してロシア国籍を取得したそうです。
本人の弁によると、国籍に関してはオリンピック出場のためやむを得ず・・・というような拘りは無いみたいですね。 自分の夢を実現するためには国籍の変更などは手段の一つ、という感じなのでしょうか。
そのため、ロシア代表として出場している川口選手ですが、同じ日本人として、 メダル獲得に向け頑張って欲しいと思います。
2010.02.16 20:05追記
フリーの演技があり、惜しくも4位でメダルには届かなかったようです。残念でしたが、これからも活躍して欲しいと思います。
YOMIURI ONLINE
川口・スミルノフ組、SP3位…フィギュアペア
バンクーバー五輪第3日の14日、フィギュアスケート・ペアのショートプログラム(SP)が行われ、 日本からロシアに帰化した川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)が74・16点をマーク、トップから2・ 50点差の3位につけた。
川口は愛知県出身で、千葉・市立船橋高卒。2006年からスミルノフとペアを組み、 今季の欧州選手権優勝などの実績を残している。五輪はパートナーと国籍が同じでないと出場できないことから、 2008年12月にロシア国籍を取得した。
フリーは15日(日本時間16日)に行われる。
(2010年2月15日12時58分 読売新聞)
五輪のフィギュアスケートは、パートナー同士が同じ国籍でないと出場できない。
ペアでロシア代表の川口悠子(28)は2008年末、バンクーバー五輪に出場するため、新たな国籍を取得した。
日本国籍を失ったというと周囲は悲壮感を想像するが、「自分が頑張った結果なら、表彰台でどんな国旗が揚がっても、 どんな国歌を聞いてもいい」と、あっけらかんとしている。「ロシアのペアスケートにあこがれて、それを究めていく中で、 五輪が視野に入ってきた。国籍を変えたのも自然な流れ。私の国籍はスケーター」と話す。
シングルスケートからペアに転向するきっかけは、1998年の長野五輪。 銀メダルとなったロシアペアの演技を見て感動し、「あんな風になりたい」と思った。すぐに2人を指導していたモスクビナ・ コーチに手紙を書いて、指導を仰ぐようになった。
師事する期間は10年を超えた。当時は、 前回トリノ大会まで五輪12連覇中のペア王国ロシアを支えている名伯楽などとは夢にも思っていなかった。 あこがれのロシアで最高の指導者の下、才能が花開いた。
川口は小学校時代、習い事を1週間に10ぐらい掛け持ちしていた。バレエ、ピアノ、ジャズダンス、フラメンコ、習字。 そしてもちろん「一番嫌いだったスケート」も。
友達と遊んだ記憶がないのは寂しい思い出だが、子どもの頃から色々なことに触れたことで、 文化や習慣の差が大きいロシアでも「どこかでやったことと、自分のものにしやすかった」と振り返る。国境なきスケーターが、 15日のフリーでメダルに挑む。(若水浩)
(2010年2月15日16時25分 読売新聞)