文部科学省が、2008年度の各家庭の教育費(学校以外のもの)を調査したところ、2006年度と比べて大幅に減っていたそうです。
公立か私立か、また子供の学年によって差がありますが、おおよそ10〜30%程度減っていたそうです。不況のあおりだろう、ということで、授業料は減らせないので、学校以外にかける費用を減らすしかまあ手は無いでしょう。
幼稚園入園から高校卒業までにかけている教育費の平均は、全て公立なら約550万円、全て私立なら約1660万円だそうです。
公立は私立の1/3ですが、今の政権が言う高校授業料無償化が実現すれば、この額はもっと少なくなるということでしょうね。公立と私立の差はどうなるのでしょう、今以上に開くことになるのでしょうか。
教育費に関してもコストダウン意識が働いているのですが、そこに着目すれば学習雑誌に再びスポットが当たるということはありませんかね。
例えば、学研の「学習と科学」。学習は既に発行が終わり、いよいよ来月を最後に科学も休刊。こういう世相であれば、もうしばらく続けてくれないものか、と購読者として思います。
asahi.com
塾や習い事の支出、大幅減 不況、教育費も直撃
2010年1月27日21時57分
塾やけいこ事など、各家庭が2008年度の1年間で学校以外の教育にかけた「学校外活動費」が前回06年度の調査に比べて大幅に減っていたことが27日、文部科学省の調査でわかった。高校では私立が1人当たり23.9%(6万2千円)減の約19万8千円、公立は9.8%(1万7千円)減の約15万9千円と、いずれも94年に現在の形の調査が始まって以来、最低に。不況の影響が教育費にも表れた格好だ。
調査は抽出方式で2年に1回実施。今回は約2万3千人から有効回答を得た。
それによると、「学校外活動費」は、私立小と公立中以外の学校種で軒並み減少。公立幼稚園(19.9%減)、公立小学校(11.1%減)でも下げ幅が大きかった。
学校外活動費の中身を、塾や家庭教師、参考書代など勉強関連だけに絞ると、例えば高校では私立が31.4%減の約14万4千円。公立は7.7%減の約12万6千円だった。私立は授業料が高い分、それ以外を切り詰めようという動きがより強く出たとみられる。他方、ピアノやバレエといった勉強以外のけいこ事の支出も減っており、公立小では約3万9千円と前回調査から15.5%の減だった。
各学年の平均学習費総額を単純に足し、幼稚園から高校卒業までの総額を出すと、すべて私立に通った場合は計1663万円で、「すべて公立」の551万円の3倍になった。(青池学)