ある日、宇宙からカモノハシ+アルマジロのような、大きな怪獣が宇宙から降ってきました。眠ったままですが、 何かの信号を出しており、危険なのか安全なのかは不明ですが、DASHは捕獲して、サテライトラボに収容します。 お使いの帰り道、その現場にたまたま通りかかった少年は、別の小さな宇宙怪獣を発見、 DASHに見つかったら殺されてしまう、と自宅に連れて帰ります。少年は姉を説得して、 二人で怪獣を保護することに決めました。
怪獣を収容したサテライト・ラボでは、近隣の住民が不安だ、殺すのか否か、 などとヨシナガ教授がTVのレポーターに質問攻めにあっています。ヨシナガ教授は、結局歯切れ良く答えられないのですが、 今回のキーワードは「DASHはとにかく怪獣を攻撃して殺してしまう」や 「危険なのか安全なのかわからないなら殺してはどうか」など「殺す」のようです。
一方、怪獣の出している信号が解読され、怪獣の名はホップホップ、地球からおよそ230万光年離れた、 M32星雲の滅び行く惑星から幼い生命たち(少年が連れ帰った怪獣の方)と共に脱出してきたことがわかります。また、 怪獣が生きて行くには、地球よりも金星のような熱い星の方が適していることもわかります。
DASHは発見されていない幼い怪獣アダムとイブの方を探しますが、怪獣を連れ帰った少年が、 現場にお使いの品物(ポン酢)を落していたり、ヨシナガ教授のインタビューを見て「怪獣は何を食べるんですか」 と質問した電話を逆探知されたりで、あっさり家を突止めます。カイトとミズキが子供達の自宅に行きますが、 バルタン星人の時より、子供の扱いはうまくなっているようでした。
カイトとミズキが、少年と姉に、ホップホップの事情と、金星の方が適していることを説明しますが、
少年と姉は知らないと言うばかり。そんな時、アダムとイブがいないと気づいたホップホップが覚醒して巨大化し、
暴れ出します。カイトとミズキは、至急引返すことに。
少年と姉が家に帰ると、アダムとイブが目を覚して、寒そうに?震えていました。地球では寒いのか、
とカイトたちの言葉を信じる気になった子供達は、アダムとイブをホップホップに引合わせようとします。
暴れるホップホップを攻撃するダッシュバード。カイトとミズキも応戦しますが、
カイトがホップ補プの元へ向おうとする子供達を発見、危険なので制止します。カイトはウルトラマンマックスに任せよう、
というが、子供達は「ウルトラマンマックスは怪獣を殺してしまう」と心配でなりません。
カイトは子供達をミズキに任せ、ホップホップの気を引く、と一人離れて行き、マックスに変身。
で、さっきの言葉と裏腹に、マックスはホップホップと戦闘開始。ちょっと本気ではない感じは受けましたが、 戦闘的なことには変わりなし。ホップホップも、愛嬌のあるデザインに似合わず、森を焼払ったり、 マクシウムソードを跳ね返したりと、結構強い。ここは、多少闘わねばおさまらなかったのか?
このまま戦闘が続くのかと思いきや、子供達が「やめて」とアダムとイブを見せると、 2匹は光の玉となってマックスの元へ行き、さらにホップホップに吸収されて、ホップホップは安心したのか落着きました。 マックスは、ホップホップを殺すことなく、金星へと連れて行きました。
ミズキのところへ帰ってきたカイトは「どこ行ってたのよ」に「ちょっと金星まで」と答えて、
ミズキに流されていたようですが、シャレで済んだのか、それともマックスであることがばれていて、納得されてしまったのか。
最後は、姉が少年に「あれが宵の明星よ」と呼びかけ、少年はマックスがホップホップ達を金星に連れていってくれたんだ、
で終り。
命の尊さを訴え、劇中におけるステレオタイプな人間やマックスの在り方(怪獣は殺してしまう)への批判、 といったところでしょうか。ヨシナガ教授にインタビューするレポーターの質問は、私たち大人にとっては、 結構耳が痛いところがあったと思います。
以前の「遙かなる友人」では、キーフは地球人に友好的で、ある意味わかりやすい態度であったのですが、
今回は態度がはっきりしないこともあり(結局は偶発的に地球にたどり着いただけで、悪意はない)、人間の、怪獣・
宇宙人に対する姿勢が問われる話でした。
もし、アダムとイブが少年ではなく、DASHに発見されていたらどうなっていたのでしょうか。
カテゴリ・ウルトラマンマックス
本編以外の記事
ウルトラマンマックス全体感想
マックス23・24話[予告編]
マックス21話[予告編]
マックス19話[予告編]
マックス13話[予告編]
ギャラクシーとゼノン
マックス5話[予告編]
本編レビュー
40話 スペシャル・フィナーレ ←全怪獣・宇宙人登場の総集編
39話 つかみとれ!未来 ←未来は明るかった!
38話 地上壊滅の序曲 ←ミズキ隊員、殉職?
37話 星座泥棒 ←ロマンティックな佳作。設定はちょっとつらいが
36話 イジゲンセカイ ←シャマー星人の逆襲。再利用色強し・・・
35話 M32星雲のアダムとイブ ←怪獣を殺してばかりでいいの?
34話 ようこそ!地球へ(後編) ←バルタン星人たちに平和が訪れた?
33話 ようこそ!地球へ(前編) ←バルタン星人超巨大化
32話 エリー破壊指令 ←工作員再び。コバのガンアクションが冴える
31話 燃えつきろ!地球!! ←ギャグ+シリアスの快作。ダテ博士いいとこ取り
30話 勇気を胸に ←マックスに頼ってばかりでいいのか?
29話 怪獣はなぜ現れるのか ←ウルトラQ同窓会
28話 邪悪襲来 ←怪獣デザインコンテスト第1位が登場
27話 奪われたマックススパーク ←エレキング再登場、アクション編
26話 クリスマスのエリー ←クリスマス特別ファンタジー編
25話 遙かなる友人 ←心温まる一編
24話 狙われない街 ←セブン「狙われた街」の後日談
23話 甦れ青春 ←原点回帰を感じる佳作。ダテ博士
22話 胡蝶の夢 ←実相寺監督作。賛否両論の問題作
21話 地底からの挑戦 ←ゴモラ登場、でも扱いがちょっとかわいそう
20話 怪獣漂流 ←交互に来るギャグ編
19話 扉より来たる者 ←サービスモード全開、オザキ博士
18話 アカルイセカイ ←シャマー星人のキャラが強烈
17話 氷の美女 ←16話の次は順番が悪かった
16話 わたしはだあれ? ←マックスギャグ編の最高峰
15話 第三番惑星の奇跡 ←マックスで一番の傑作ではないでしょうか
14話 恋するキングジョー ←キングジョー登場
13話 ゼットンの娘 ←ゼットン、ゼノン、ギャラクシー。一つの山場か
12話 超音速の追撃 ←ちょっとギャグ編
11話 バラージの預言 ←アントラー登場
10話 少年DASH ← メタシサスのデザインは好きです
09話 龍の恋人 ← なかなか味わい深い佳作
08話 DASH壊滅!? ←エイリアン風
07話 星の破壊者 ←イケメンです
06話 爆撃、5秒前! ← レッドキングとピグモン登場
05話 出現、怪獣島! ← レッドキングとピグモン登場
04話 無限の侵略者
03話 勇士の証明
02話 怪獣を飼う女
01話 「ウルトラマンマックス誕生!」
※01話〜04話はブログ開設前なので記事無し。
ココでツッコミがなかったのちょっと笑ってしまいました(笑)
ミズキちゃん、もうマックスだって事をしっているのか?それともほんとに冗談をカイト君がいっているのか? もうすぐ最終回を迎えるのにこの展開は(笑)
最終回では「ミズキ、僕は、僕はね、ウルトラ・・」とか告白したものの、「わかってたわ」とか返されてしまうのでしょうか(^^;