2010年の初記事です。本年もよろしくお願いいたします。
さて、2日ほど前になりますが、ドバイで建設が進められていた世界一の超高層ビルがついに完成したとのこと。 その高さは828mで200階建て。2位の「台北101」の高さは508mでその高さは大きくぬきん出ています。
こうなると、建物というより山のスケールの方が近い感じですね。大阪の周辺で言えば、
六甲山 931m
生駒山 642m
金剛山 1125m
葛城山 858m
と、葛城山とほぼ同じ高さ。全然ピンと来ませんねf(^^;
こんな規模の建物になると、構造的に地震はあまり気にしていないんだろうな、と言ったことや、 地域的に石油は潤沢なんでしょうが一体どれぐらいのエネルギーを消費するのだろうとか、そういうことが気になります。
建築物としてとらえるよりも、一つの街としてとらえる方が適切な規模なのかもしれませんね。
ビルの名称が「ブルジュ・ドバイ」から大統領名を入れた「ブルジュ・ハリファ」に変更されたそうです。 経緯がわかりませんが、権力者の名前を入れるというのは、どことなく独裁者を思わせるものがあって、 経済のみならず国の体制としても怪しいところが出てきたのでしょうか。
建設が始まった頃は、経済発展の象徴だったのでしょうが、今の経済状況ではその意味も薄れて、 意地で竣工させたというところでしょう。
今後の採算がどうなるのかは不透明なようですが、「バベルの塔」となる可能性が高いように感じます。
YOMIURI ONLINE
ドバイに800m超す圧倒的世界一超高層ビル
【カイロ=福島利之】高さ世界一の超高層ビル「ブルジュ・ドバイ」が4日、アラブ首長国連邦(UAE) のドバイで開業した。
正確な高さは公表されていないが、地上160階以上で800メートルは優に超え、これまで世界一だった台湾の 「台北101」(508メートル)や、建設中の「東京スカイツリー」(634メートル)、東京タワー(333メートル) をいずれも大きく上回る。
ドバイ政府系の不動産開発会社が2004年に着工。総工費は周辺の商業施設も含め約200億ドル(1兆8600億円) で、オフィスのほかホテル(160室)や住居(1044戸)も入る。施設の90%は売却済みとされるが、 昨年11月のドバイショックの後遺症も残る中、入居料はピーク時の半値程度に下落。 地元では世界一のタワー効果で景気に弾みをつけたい考えだが、不動産価格の大幅下落で見通しは明るくない。
(2010年1月5日00時53分 読売新聞)
asahi.com
ドバイ世界一ビル、名称変更に憶測も
2010年1月5日13時51分
【ドバイ(アラブ首長国連邦)=平田篤央】高さ800メートルを超す世界一の超高層ビルの落成式が4日、 ドバイであった。「ブルジュ(アラビア語でタワー)・ドバイ」とされてきた名称が、アラブ首長国連邦(UAE) のハリファ大統領(アブダビ首長)にちなんで「ブルジュ・ハリファ」に突然変更された。昨年の「ドバイ・ショック」 の影響ではと憶測を呼びそうだ。
この日初めて公表された高さは828メートル。これまで世界一だった台湾の「台北101」(508メートル) を大きく上回り、建設中の「東京スカイツリー」(634メートル)より高い。200階建てで総工費15億ドル(約1392億円) 。ホテルや高級マンション、事務所などが入る。使われた鉄骨は6万9千トン、コンクリートは38万立方メートルに上る。 95キロ先からでも見えるという。
建築はドバイの経済発展の象徴だっただけに、名称から「ドバイ」が消えたのは唐突だった。 ドバイのムハンマド首長は式典で、ハリファ大統領の名をとったと説明した。
ハリファ大統領が首長を務めるアブダビはUAEの石油の大半を産出し、構成7首長国の長兄格。石油の少ないドバイは、 奇抜な開発計画で投資を集め「中東の奇跡」とも呼ばれる発展を遂げたが、一昨年の金融危機後は陰りが見え始めていた。 昨年11月に政府系企業の資金繰り悪化から起きた「ドバイ・ショック」ではアブダビに100億ドルの緊急支援を仰いでしのいだ。
今住んでるところの標高より200mくらい高いです。
老朽化した時はどうやって解体するんだろう。
いずれにしろ何かとコストのかかる建物ですね。
今年もよろしくお願いします。
>老朽化した時はどうやって解体するんだろう。
そういうことは考えていないように思いますが、やるとしたら爆破解体?
それなら壮大なショーにもなるし。
建物の寿命的にはどうなんでしょうね。日射しは強いけど雨が少ないから意外と長寿命だったりするのかもしれませんね。