中国の話ですが、新型インフルエンザにかかって重症になっていた3歳の子が道路の側溝で遺体で見つかったそうです。中国の医療保険制度は不十分で、どうも高額の医療費負担に耐えられない両親が捨てたとみられているようです。
高額の医療費がかかるということについては同情すべきところですが、それにしても子供を捨てるというのは理解できません。
新型インフルエンザで亡くなったからどうしようもなく遺棄したのか、それとも、もう金をかけたくないと生きているうちに捨てたのか。それによっては印象がかなり変わる事件です。
こういうケースは、氷山の一角であることが多いですが、調べたら他にも出てくるのでしょう。
これは中国での出来事ですが、国内の子供の虐待事件などのニュースを見聞きしていると、日本にこんな親がいても不思議ではありません。
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新型インフルの3歳児を遺棄か 中国、医療費払えず退院
2009年12月12日22時37分
【北京=古谷浩一】11日付の北京青年報などによると、広東省広州市で9日、新型インフルエンザに感染して重症になっていた3歳の男の子が道路脇の側溝で遺体で見つかった。医療費の負担に耐えかねた両親が遺棄したとみられ、中国衛生省などが調査を始めた。
報道によると、男の子は気管支炎などを併発して同市内の病院に入院していたが、6日深夜に両親が病院の反対を押し切って退院させていた。1万9307元(約25万円)の医療費に対し、両親は1万3100元(約17万円)しか支払っていなかった。同市衛生局は、医療費が負担できなかったための退院だったとみている。
警察当局は両親から事情聴取を始めた。両親は退院後の3日間に何が起きたかについて、「知らない」との供述を繰り返しているという。
中国では医療保険制度が不十分で、医療費の負担の重さが問題化しており、中国各紙も遺棄事件を大きく取り上げている。衛生省幹部は11日に北京で開かれた記者会見で、広東省に調査を求めたことを明らかにした。中国での新型インフルエンザによる死者は326人に上っている。
我々が、報道などを通して知ることが出来る中国というのは、本当に一部の勝ち組の連中ばかりが出ている場面なのでしょうね。改めてそれを感じます。
国は広大ですし貧富の差も激しいですから、まさにいろいろな側面があるということですね。
勝ち組の連中も中国だし、この記事にあるような出来事が起きているのも中国。