先週からの続きの後編。前編に比べると、物語は怒濤のように進行しました。 瓦礫の下敷になっているカイトはおいといて、物語は3面展開。
ひとつは、先週バルタン星人により、無重力状態にされ、エリーをオカシクされたDASHの司令室。
ヒジカタ隊長の指示のもと、コバ隊員がエリーを愛撫、して口説いて・・もとい、髪をなでるなどのグルーミングにより、
エリーの感情回路に訴えかけ、エリーを正常化して、バルタン星人の送込んだプログラムの除去を試みます。
見事、エリーの正常化に成功しますが、エリーがコバ隊員に惚れていたことがわかりました。
32話で決定的になったのでしょうか。それにしても、正常化までのシーンは、見ていて恥ずかしい(^^;
コバに的確な指示を飛ばすヒジカタ隊長も、謎の多い人です。
もうひとつは、長官の部屋。トミオカ長官とヨシナガ教授が、いろいろと語り合っています。 バルタン星人の言い分のこと、地球としても反省すべき点があること、 バルタンのような異星人が地球を悪者として侵略してきたら、ひとたまりもないこと。 DASHの司令室もモニターしてみたりして、ナレーターのような役割です。
さらにもうひとつ、ツトム少年とタイニーバルタンを連れたミズキ隊員。ミズキは、
タイニーがバルタン星人であることを知らされ、半信半疑ながらも、開き直って、
タイニーの指示に従いタイニーが乗ってきた箱船のもとに、ダッシュアルファで急行します。
道中、バルタン星の事情が語られます。
核戦争により環境が破壊されたバルタン星を修復しようとしているのが穏健派バルタン、
他の惑星を侵略し移住しようとしているのが過激派バルタン。
箱船についたタイニーバルタンは、ダークバルタンを倒すために、バルタン星にあるものを取りに帰ると言います。
バルタン星の科学では、地球時間で2分もあればバルタン星に戻れるそうです。
さて、バルタン星人のプログラムを消去したDASHは、ショーン一人を残して、ダッシュマザーで出撃。 ヒジカタ隊長は気を遣って、コバとエリーを組ませる。ミズキ隊員も途中で合流し、ダッシュバードで出撃。 バルタンを攻撃します。ダッシュバードがバリアでバルタンの攻撃をガードしていたのは新機能なんでしょうか。
タイニーは、ツトム少年と仲間(人間なのか、それとも穏健派バルタンの仲間?)を引連れ、ほうきで飛んできて、 瓦礫の下敷になっているカイト隊員を、重力操作により救出。ダークバルタンにより封じられたマックスへの変身を、 水からつくったクリスタル様のものからエネルギーを与えることで可能にしました。ツトム少年をはじめ、 その仲間が見ている前で、思いっきり変身してましたが、いいんでしょうかf(^^; 正体がバレバレです。
カイトが変身後、ダークバルタンVSマックス第2ラウンド。第1ラウンドほど、
ダークバルタンは圧倒的に強くはなく、ダークバルタンの攻撃を防ぐバリアに、マクシウムカノンを打込んでつくった竜巻で、
ダークバルタンをバラバラにしてしまいます。
勝った、と思ったのもつかの間、ダークバルタンは、バルタンのクローン技術で無数のバルタン星人になり、
マックスもまた無数に分離して(!)、空一面で戦闘が始ります。もう、掟破り状態で、好きにしてくれ、という感じ。
DASHはなすすべ無く、いったん着陸して機会をうかがうことに。
この闘いでは、バルタンが有利。「強者が正義」と主張するダークバルタンに対して、
モニターで闘いを見守るトミオカ長官は「闘いを仕掛ける側に正義はない」と反駁。
もうダメか、というところで、タイニーとその仲間が、バルタン星の古代遺跡から持ってきたという、
銅鐸のような鐘を鳴らします。ダークバルタンがタイニーバルタンを追っていたのは、この鐘を奪うためだったらしい。
この鐘にはバルタン星の科学でも解明できない、不思議な力をもっていて、その音を聞いたダークバルタンの戦意を喪失させ、
ひざまづかせます。
モニターしていた長官達も、この鐘の音を聞いて、それぞれに平和やなごみの音だ、と感じます。このモニターの様子だと、
カイトの変身もモニターされていたかも知れません。
ひざまづくダークバルタンを前に、マックスはそれ以上闘うことなく去ります。
ヨシナガ教授曰く「それぞれの惑星がそれぞれの平和を保つ、それが宇宙の正義」マックスが目指す正義はこれなんでしょうか。
そして、何でも元の姿に戻すというメタモルフォーザという新兵器を手に、唐突にダテ博士が現れ、
ダークバルタンに発射すると、なんとダークバルタンは青年の姿に。今後、メタモルフォーザを使えば、
DASHはかなり強力になるのでは?
タイニーバルタンとダークバルタンは、環境が破壊される前の美しいバルタン星での、先祖達の生活を思い出します。
海辺で楽しく笑っている人々。今のセミのようなバルタン星人の姿は、環境破壊の影響なのでしょうか。
情景は、バルタン星の海辺から、箱船のある、地球の海辺へ。このあたりはなかなか気が利いています。
バルタン星へ帰るふたりのバルタン星人を見送りに、ツトム少年とDASHメンバーがいます。マックスが去ったのは、
きっとバルタン星人の本来の姿を見たからだ、というカイト。今回の出来事を教訓に、地球には和みや平和が必要なんだ、
というヒジカタ隊長。そして、腕を組んで二人の世界のコバとエリー。タイニーバルタンと、ツトム少年は涙のお別れ。
これを物陰から見ていた駐在さんは「これで地球は大丈夫だ、さらばバルタン星人」とつぶやきますが、
帰って行く砂浜にはPCの残骸などのゴミが・・・本当に大丈夫か?というエンディング。
前編・後編通じて、これまでの設定とはちと異質でしたが、超巨大化や、増殖バルタンなど、
映像的に楽しい作品だったと思います。後編は特に突っ込みどころがたくさん。
バルタン星人は、これまで何度となくウルトラシリーズに登場してきましたが、本作でバルタン星人自身の問題が解決し、
平和を得たということになるのでしょうか。副題の「さらばバルタン星人」は、これでバルタン星人の登場は幕引き、
という意味なのかも知れませんね。
カテゴリ・ウルトラマンマックス
本編以外の記事
ウルトラマンマックス全体感想
マックス23・24話[予告編]
マックス21話[予告編]
マックス19話[予告編]
マックス13話[予告編]
ギャラクシーとゼノン
マックス5話[予告編]
本編レビュー
40話 スペシャル・フィナーレ ←全怪獣・宇宙人登場の総集編
39話 つかみとれ!未来 ←未来は明るかった!
38話 地上壊滅の序曲 ←ミズキ隊員、殉職?
37話 星座泥棒 ←ロマンティックな佳作。設定はちょっとつらいが
36話 イジゲンセカイ ←シャマー星人の逆襲。再利用色強し・・・
35話 M32星雲のアダムとイブ ←怪獣を殺してばかりでいいの?
34話 ようこそ!地球へ(後編) ←バルタン星人たちに平和が訪れた?
33話 ようこそ!地球へ(前編) ←バルタン星人超巨大化
32話 エリー破壊指令 ←工作員再び。コバのガンアクションが冴える
31話 燃えつきろ!地球!! ←ギャグ+シリアスの快作。ダテ博士いいとこ取り
30話 勇気を胸に ←マックスに頼ってばかりでいいのか?
29話 怪獣はなぜ現れるのか ←ウルトラQ同窓会
28話 邪悪襲来 ←怪獣デザインコンテスト第1位が登場
27話 奪われたマックススパーク ←エレキング再登場、アクション編
26話 クリスマスのエリー ←クリスマス特別ファンタジー編
25話 遙かなる友人 ←心温まる一編
24話 狙われない街 ←セブン「狙われた街」の後日談
23話 甦れ青春 ←原点回帰を感じる佳作。ダテ博士
22話 胡蝶の夢 ←実相寺監督作。賛否両論の問題作
21話 地底からの挑戦 ←ゴモラ登場、でも扱いがちょっとかわいそう
20話 怪獣漂流 ←交互に来るギャグ編
19話 扉より来たる者 ←サービスモード全開、オザキ博士
18話 アカルイセカイ ←シャマー星人のキャラが強烈
17話 氷の美女 ←16話の次は順番が悪かった
16話 わたしはだあれ? ←マックスギャグ編の最高峰
15話 第三番惑星の奇跡 ←マックスで一番の傑作ではないでしょうか
14話 恋するキングジョー ←キングジョー登場
13話 ゼットンの娘 ←ゼットン、ゼノン、ギャラクシー。一つの山場か
12話 超音速の追撃 ←ちょっとギャグ編
11話 バラージの預言 ←アントラー登場
10話 少年DASH ← メタシサスのデザインは好きです
09話 龍の恋人 ← なかなか味わい深い佳作
08話 DASH壊滅!? ←エイリアン風
07話 星の破壊者 ←イケメンです
06話 爆撃、5秒前! ← レッドキングとピグモン登場
05話 出現、怪獣島! ← レッドキングとピグモン登場
04話 無限の侵略者
03話 勇士の証明
02話 怪獣を飼う女
01話 「ウルトラマンマックス誕生!」
※01話〜04話はブログ開設前なので記事無し。