キリン子会社が販売する、アガリクス茸を使用した健康食品に、ガンの発生を促進する作用が認められ、 自主回収と販売停止が要請されたそうです。それ自身は発ガン性はないが、他の発ガン性物質の作用を促進してしまうそうです。
キリン子会社以外の製品では問題が無いため、アガリクス茸そのものを販売停止する必要はないそうですが、
健康食品でガンが促進されるとあっては、本末転倒。
なぜ、こんなことになるのか謎ですが、製造過程の問題か、それとも問題の製品に含まれる固有の物質が問題なのか?
これが、もしアメリカの出来事で、問題の製品を飲んだことがあって、ガンになった人がいたら、 「この製品を飲んだからガンになったんだ!」とか言って、裁判になりそうですね。
asahi.com
健康食品にがん促進作用 キリン子会社に販売停止要請
2006年02月13日20時14分
厚生労働省は13日、 がん予防に効果があるとされるきのこの一種アガリクスを使用した健康食品に動物実験でがんの発生を促進する作用が認められたとして、 販売元のキリンウェルフーズ(本社・東京)に自主回収と販売停止を要請した。同省は、食品安全委員会に対し、 この製品について食品衛生法に基づいて販売を暫定的に禁止するべきかどうか諮問し、 消費者に摂取を控えるよう呼びかけている。
発がんを促す作用が確認されたのは、「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒(かりゅう)」。 キリンウェルフーズによると、中国産アガリクスを乾燥させ、日本の工場で加工。 02年7月の販売開始から5万6000箱が出荷された。同社は顆粒タイプ以外の3製品を含めて販売を中止した。 同社はキリンビールの100%子会社。
厚労省によると、アガリクスについては学術雑誌などに肝障害との関係を指摘する論文が掲載されている。 このため、販売量の多いキリンウェルフーズの製品など3社3製品をサンプルに選び、 国立医薬品食品衛生研究所が03年からネズミを使用した動物実験を実施。キリンウェルフーズの製品について、 それ自体に発がん性はないものの、ほかの発がん物質の作用を促進する作用を確認した。
ほかの2社2製品についてはこれまでの試験で問題はなかった。 このため食品としてのアガリクスそのものについて現段階で販売を禁止する必要性はないとしている。