前編、後編でバルタン星人登場、今回はその前編。しかし、監督の個性か、 今回はちょっといつものマックスの設定やキャラクターから離れたところがあって、やや違和感がありました。
ストーリーは、ツトム少年が浜辺で怪獣を発見するところから始ります。発見して、駐在さんや、まちのみんなに知らせ、
駆けつけたところ怪獣は消えている。DASHに通報して、カイトとミズキが調査に来るが、当然何もわからない。カイトは「オーケー、
ツトム君・・・」とどうも柄に合わない台詞で、ツトム少年に何かあったら遠慮しないでDASHに通報するように言う。ミズキも「約束よ」
とか、どうもこれまでのキャラクターに合わない。
次の日は、駐在さんが巻貝らしきものに出会いますが、これも消えてしまいます。これは他の方のブログを読んで知ったのですが、
駐在さんはオオトリゲンだったのですね。私は、レオの頃はウルトラシリーズはあまり見ていなかったので、オオトリゲンの印象が薄くて、
全く気づいていませんでした(^^;
これも、ツトム少年がDASHに通報しますが、ヨシナガ教授に貝ではないか、とか理由をつけられて落着。しかし、
ツトム少年が浜辺にひとりでいる時、穏健派バルタン星人、タイニーバルタンに出会います。巻貝みたいなものは、バルタン星人の宇宙船でした。
タイニーバルタンは、過激派バルタン星人ことダークバルタンが、地球を侵略しようとしており、地球の危機を知らせに来ていて、
ツトム少年を介して、DASHのカイト隊員と会おうと、怪獣を出したりしていたようです。バルタン星の科学は、
重力をコントロールする技術を持つほどに優れているそうです。
ダークバルタンの地球侵略理由が、また奮っていて、地球の環境を破壊し尽し、月や火星まで侵略しようとしている、
どうしようもない地球人は滅ぼさねばならない、といったところで、イラク侵攻をするアメリカのような感じで、
言いがかり的な理由に思えました。
さて、ツトム少年とのコンタクトに成功したタイニーバルタンは、地球人の女の子に擬態し、ツトムと共に、
カイトと何とか話をしようと、不思議な事件を起します。
このあたりから、ホウキで飛回ったり、ジェットコースターが空を飛んだり、紙飛行機がいつまでも飛回って落ちてこなかったり、
とファンタジックでなかなか楽しい映像が続きます。紙飛行機をとばす老人は、アラシ隊員でした。
どれも、タイニーバルタンがしていることですが、科学、というよりも魔法的です。事件は、DASHメンバーが調査に行きますが、 その度にヨシナガ教授が何か理由をつけて説明して落着、となりますが、これはどうもいつものヨシナガ教授ではありませんね。結局、 タイニーバルタンはツトム少年の脳髄を借りて(?)、コバ隊員にバルタン星のこと、地球を侵略しようとしてることを告げ、 ツトム少年の背後に、何かがあるらしい、とDASHに気づかせることに成功します。
タイニーバルタンは、ダークバルタンが自分達を血眼になって捜していることをツトム少年に告げ、
ツトムの身体を貸して欲しいと頼みます。事情を知った駐在さんは、DASHに連絡、
カイトとミズキがダッシュアルファでツトム少年の元へ向います。
その道すがら、カイトも、不思議な事件に「重力」がキーワードとして共通していることに気づき、
背後の宇宙人の存在をミズキ隊員に語るのですが、ミズキ隊員の話によると、大多数の人は宇宙人がいるとは信じていないことになっています。
マックスも33話にもなって、これはちょっと設定が苦しすぎるのでは。これまでにどれだけ宇宙人が侵略してきたことか。
そうこうしているうちに、ダークバルタンが地球に現れました。まずはDASH基地の指令室内が、 宣戦布告代りに無重力状態にされます。ここでやっとエリーが登場。機能が狂わされていたようです。ダークバルタンは、 ヒジカタ隊長に宣戦布告し、自分達の科学力の自慢など、かなりよく話すヤツです。自称、正義の宇宙人。アメリカ的なんでしょうかね?
そして、街の重力バランスが崩され、人やクルマや鮫などが、宙に浮んだ状態になってしまいます。これもまたファンタジックな映像で、
楽しいシーンでした(本当は侵略してきているのだけれど)。カイトとミズキは、ツトム少年を乗せたダッシュアルファでこの状況に遭遇、
カイトが一人アルファを降りて、ダークバルタンがつくった無重力ゾーンに入っていきます。
カイトは無重力ゾーンに入ってすぐに変身していましたが、こんなに目の前で変身したら、正体がばれてしまいますよf(^^;
ツトム少年は、ダークバルタンを見て、タイニーバルタンの方のしわざと思っていたようですが、誤解に耐えられなくなったタイニーは、突然、
女の子の擬態の姿で現れます。ミズキが驚くが、ツトム少年が、自分の友人だと懸命にフォローします。
さて、マックスVSダークバルタンですが、ここでもダークバルタンは、ウルトラの星の科学力に対する、自分の優位性を自慢、
とにかくよく話します。科学力で、自分達の身体を改造しているのでしょうか?数あるバルタン星人の中でも、
デザインは結構いい方だと思うのですが、もっと寡黙な方がカッコイイですね。「フォッフォッフォッフォッフォ」だけでもいい。
でも、自慢話は伊達ではなく、重力コントロール以外に、マックスがネズミのように見える大きさまで巨大化(!)します。
マックスはダークバルタンに踏みまくられますが、同じ大きさまで巨大化!すごくスケールが大きい戦闘になりました。
しかし、今回のバルタン星人は相当に強力で、マックスにビームを浴びせ、マクシウムソードで両腕を切られても再生し、
マクシウムカノンは瞬間移動でかわして、ついにはマックスをエネルギー切れに追込んで破ってしまいます。
マックスが敗れて、大変なことになっているのですが(まあ、そういうことも過去に多々あったので、今更それほど驚かないのですが)、
不思議なことに、地球が侵略されるどうしよう、というような悲壮感は漂っていません。ダークバルタンが饒舌なせいか、
それとも絵柄が明るいせいなのか?
ラストは、ダークバルタンに敗れて、よろよろと歩くカイトに、瓦礫が落ちてきて、次回へ続く。 設定や台詞に違和感を感じるところはあるものの、見せ場がどんどん出てきて、見ていて飽きなかったです。ツトム少年の演技のテンションが、 どうもしっくりとこない感じでしたが、後編に向けて、何か意図があるのでしょうか。
さて、どのような後編になるのか、伏線がどう展開されていくのか、楽しみです。
カテゴリ・ウルトラマンマックス
本編以外の記事
ウルトラマンマックス全体感想
マックス23・24話[予告編]
マックス21話[予告編]
マックス19話[予告編]
マックス13話[予告編]
ギャラクシーとゼノン
マックス5話[予告編]
本編レビュー
40話 スペシャル・フィナーレ ←全怪獣・宇宙人登場の総集編
39話 つかみとれ!未来 ←未来は明るかった!
38話 地上壊滅の序曲 ←ミズキ隊員、殉職?
37話 星座泥棒 ←ロマンティックな佳作。設定はちょっとつらいが
36話 イジゲンセカイ ←シャマー星人の逆襲。再利用色強し・・・
35話 M32星雲のアダムとイブ ←怪獣を殺してばかりでいいの?
34話 ようこそ!地球へ(後編) ←バルタン星人たちに平和が訪れた?
33話 ようこそ!地球へ(前編) ←バルタン星人超巨大化
32話 エリー破壊指令 ←工作員再び。コバのガンアクションが冴える
31話 燃えつきろ!地球!! ←ギャグ+シリアスの快作。ダテ博士いいとこ取り
30話 勇気を胸に ←マックスに頼ってばかりでいいのか?
29話 怪獣はなぜ現れるのか ←ウルトラQ同窓会
28話 邪悪襲来 ←怪獣デザインコンテスト第1位が登場
27話 奪われたマックススパーク ←エレキング再登場、アクション編
26話 クリスマスのエリー ←クリスマス特別ファンタジー編
25話 遙かなる友人 ←心温まる一編
24話 狙われない街 ←セブン「狙われた街」の後日談
23話 甦れ青春 ←原点回帰を感じる佳作。ダテ博士
22話 胡蝶の夢 ←実相寺監督作。賛否両論の問題作
21話 地底からの挑戦 ←ゴモラ登場、でも扱いがちょっとかわいそう
20話 怪獣漂流 ←交互に来るギャグ編
19話 扉より来たる者 ←サービスモード全開、オザキ博士
18話 アカルイセカイ ←シャマー星人のキャラが強烈
17話 氷の美女 ←16話の次は順番が悪かった
16話 わたしはだあれ? ←マックスギャグ編の最高峰
15話 第三番惑星の奇跡 ←マックスで一番の傑作ではないでしょうか
14話 恋するキングジョー ←キングジョー登場
13話 ゼットンの娘 ←ゼットン、ゼノン、ギャラクシー。一つの山場か
12話 超音速の追撃 ←ちょっとギャグ編
11話 バラージの預言 ←アントラー登場
10話 少年DASH ← メタシサスのデザインは好きです
09話 龍の恋人 ← なかなか味わい深い佳作
08話 DASH壊滅!? ←エイリアン風
07話 星の破壊者 ←イケメンです
06話 爆撃、5秒前! ← レッドキングとピグモン登場
05話 出現、怪獣島! ← レッドキングとピグモン登場
04話 無限の侵略者
03話 勇士の証明
02話 怪獣を飼う女
01話 「ウルトラマンマックス誕生!」
※01話〜04話はブログ開設前なので記事無し。
豪華ゲストに、ファンタジックな演出に
ビッグスケールの特撮と見所満載でしたね!
マックスの記事を書きましたのでTBさせていただきます!
こちらからもTBを返させていただきました。
今後ともよろしくお願いします。