大阪府庁を南港WTCに移転する関連議案の採決が大阪府議会で行われ、移転条例案は否決。 ただし85億円にのぼる購入予算案は可決、という結果になったとのこと。
さまざまな調整の結果、まさに「玉虫色」の決着になったわけですが、府民としてはわかりにくいことこの上ない。 WTCを買ってもいいけど府庁の移転はダメ、っていったいどうしたいの?という結論。
不良資産の処理にちょっとは役立ちそうな大阪市にとっては、この決定はうれしいでしょう。
このままWTCを買って、移転条例案を可決されるまで出し続ける、というなし崩し的意志貫徹作戦でしょうか。 最終的には、「府の資産を活用できていない、もったいない」とか言いだしそうです。
結局、出直し知事選をほのめかすなどした橋下知事のごね得でしょうか。
府庁移転に関して今後の展開は決まっていないようですが、経費に厳しい知事のこと、WTCを取得してそのまま塩漬け、 ということはないでしょう。
しかし、「第2庁舎」としての利用は勘弁して欲しい。現府庁に行って、「それは南港の第2庁舎にまわってくれ」 なんて言われても、離れすぎていて全く行く気がしない。
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大阪のWTC先行取得費を可決、府庁移転は否決 府議会
2009年10月27日14時23分
大阪府の橋下徹知事が目指す府庁移転の関連議案をめぐり、府議会は27日の本会議で、 府が移転先とする大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への移転条例案は否決し、 約85億円の購入予算案を可決した。自民、民主、公明の3会派は、個々の議員の投票態度を拘束せず自主投票としたが、その結果、 移転を否定する一方で、移転先のWTCを買うという矛盾した結論になった。
橋下知事はこれまで、両案とも否決された場合は「出直し知事選」の可能性にも含みを持たせてきた。 会派拘束がかからず自主投票となったうえで、異論が強かった「先行取得」の結果となったのは、 人気の高い橋下知事に反対すれば府民から反発を受けかねない、との懸念が議員の間に広まったためとみられる。
採決予定日の26日から27日朝まで、自民党(43人)、民主党(24人)、公明党(23人)の調整が徹夜で続いた。 その結果、WTC購入費は、ほかの補正予算案から分離されて採決された。
本会議では、移転条例案、購入予算案の順に記名投票で採決され、出席議員(112人)の3分の2の賛成(75人) が必要な移転条例案は賛成52人、反対60人で否決。過半数(議長を除く56人)が必要な購入予算案は賛成61人、 反対50人で可決した。
自民、民主両党は当初、移転条例案を先送りし、予算案のみ賛成する「先行取得」で会派をまとめていたが、 公明党が先行取得は「府民の理解を得られない」と反発。26日午後から議案の取り扱いなどをめぐって協議を続けた。
公明党の反対を受け、移転に批判的な議員が多かった民主党も一転して「正論だ」と同調した。27日午前3時半ごろ、 同党は議長に採決を記名投票とするよう求めた。またその後の調整で、WTCの購入予算は補正予算案から分離されることになり、 同日午前8時半ごろ、知事が修正議案を提出した。
記名投票では各議員の判断が公になるため、わかりにくいとの批判が多い先行取得に賛成すれば、 府民から反発を受けると懸念する議員が多い。このため、会派は議員の投票態度を拘束しづらくなる。最終的に、自民、 公明両党も記名投票を認め、会派拘束しない方針を決めた。
送れませんでした。m(__)mスミマセン
いずれWTCに府庁が移転するとしても随分先になるでしょうね。
ということはオンボロ府庁の耐震工事はしないといけないだろうし、そうなると税金が投入されるわけで、う〜〜〜ん、、なんだかなぁ。無駄遣いと思うけどなぁ。
借金でピーピー言っている割に府議会議員は真剣に考えているんやろか?
TBは不調なこともあるので、気にされないでください。
WTCは、当面、恐れていた第2庁舎的な使い方をするようです。
大阪府が不良資産を大阪市から引き取ったように見えます。