小学館が、学習雑誌のうち、「小学五年生」と「小学六年生」を年内や、今年度中に休刊するとのこと。
小学館の学習雑誌は歴史もあり非常に有名ですが、現在の小五・小六にとって、学習雑誌は総花的に過ぎ、 男女の好みの違いや細分化した情報といったニーズに応えられていないようです。
今の小学校高学年の関心やライフスタイルは、私が子供の頃の中学生相当ぐらいですかね?
「時代」「コース」といった、中学生や高校生向けの学習雑誌ははやばやと姿を消していますが、 さらにその流れが小学校高学年にまで波及してきたということなのでしょう。
少子化で読者数自体が減っていることも背景にあると思いますが、もう、学習雑誌を読んでどうこうではなくて、 塾に行って勉強しろ、ということなのかもしれませんね。
なお、小学一年生〜小学四年生については、内容を見直して発行は続けるそうです。でも、今の傾向が続けば、小学三年生・ 四年生あたりもじきに危機に瀕することになるのかもしれません。
当面、総花的な内容でもちそうなのは、小学校就学前までの幼年誌でしょうか。こちらは、 逆に幅広い編集方針が求められるのかも。
asahi.com
「小学五年生」「小学六年生」休刊へ 小学館が発表
2009年10月26日15時48分
小学館は26日、学習雑誌「小学五年生」「小学六年生」を休刊すると発表した。「六年生」は12月28日発売の2・ 3月合併号、「五年生」は来年2月3日発売の3月号で休刊する。
同広報室は休刊の理由について、「小学校高学年の子どもは学習環境だけでなく、趣味の多角化が進み、 男女の性差が顕著になり、情報も細分化している。学習、生活、活動など幅広く網羅する編集方針が、 この時代の変化に合致しなくなっていた」と説明する。両誌は1922年9月の創刊で、約87年の歴史を持ち、 小学館の創業以来の基幹雑誌という位置づけだった。
小学館は両誌に代わる雑誌として学習まんが雑誌「GAKUMANPLUS」を来年春に創刊する予定。 「楽しく好奇心を刺激する」が編集方針で、学習まんがは「海外での出版活動でも大きな発展が見込まれている分野」としている。
「小学一年生」から「小学四年生」までの4誌については「基礎学習の充実と生きる力・ 生きる知恵を伸ばすことを編集の基本にして、内容の見直しと改革を進める」としている。
休刊に至ったのは一つの理由では無いと思いますが、私はのびぃ太さんの言う「早熟になりすぎた」ことが一番大きいのかな、と思っています。