岡田外相が、国会開会式での天皇陛下のお言葉が毎回ほぼ同じであることに触れ 「陛下の思いが少しは入ったお言葉をいただく工夫はできないか」という問題提起をしたらしい。
国会開会式のお言葉というのも、国会議員なら間近に聞くので気になることでしょうが、 一般庶民としてはあまり関わりのないことではあります。
『陛下にわざわざ国会まで来ていただきながら同じあいさつをしていただいている』というのは、陛下に申し訳ない、 という意味合いでしょうかね。
ただ、お言葉自体が内閣でつくられているのであれば、この問題提起は自身を含めて内閣閣僚に対してのものなのか。 それとも宮内庁がコメントをしているということは宮内庁向け?どこに向けたものなのかわかりにくい。
国会での「お言葉」は国事行為の一つであり、政治的関与とか微妙な問題があるのでしょう。
岡田外相も、具体的な「お言葉」の案があるわけでもないのでしょうが、ある意味、 アンタッチャブルな領域に触れているのでしょうね。
YOMIURI ONLINE
国会開会お言葉「陛下の思いを」…外相、検討求める
岡田外相は23日午前の閣僚懇談会で、国会の開会式での天皇陛下のお言葉がほぼ毎回同じであることについて、 「わざわざ来ていただいているのによく考えた方がいい。政治的な意味合いが入ってはいけないが、 陛下の思いが少しは入ったお言葉をいただく工夫ができないか」と述べ、お言葉のあり方を検討すべきだとの考えを示した。
国会の召集は憲法に定められた天皇の国事行為で、お言葉も個人の思いとは性格が異なり、波紋を呼ぶ可能性もある。
国会開会式でのお言葉は、内閣で原案が作成され、閣議決定される。26日召集される臨時国会開会式のお言葉は、 23日午前の閣議で承認された。
お言葉は「国会が国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します」 などとする場合がほとんど。1995年の阪神大震災直後の開会式では「速やかな救済と復興は現下急務」 との内容が加えられたことがある。
岡田外相の発言について、宮内庁の羽毛田信吾長官は、「全く話をうかがっていないのでコメントできない」としたが、 「国会でのお言葉は国事行為に準ずる行為であり、民間の行事などで陛下が(お気持ちを込めて) 述べられているお言葉とは趣が違うものではないか」と戸惑いを見せた。
(2009年10月23日13時39分 読売新聞)
asahi.com
国会開会式のお言葉「陛下の思いを少しは」 岡田外相
2009年10月23日13時34分
岡田克也外相は23日、閣議後の閣僚懇談会で、国会開会式での天皇陛下の「お言葉」について、 「陛下の思いが少しは入ったお言葉をいただくような工夫はできないか考えてもらいたい」と提起した。これに対し、 平野博文官房長官は「意見は承った」と引き取った。国事行為である国会召集の際のお言葉に、 天皇の考えを盛り込むことを促した発言で、波紋を広げそうだ。
この日の閣議では、26日の臨時国会開会式での天皇陛下のお言葉を決定した。岡田氏によると、閣僚懇では 「過去の例を見ても、私の記憶では大きな災害があった1回を除いてはすべて同じごあいさつをいただいている」と指摘。 「政治的な意味合いが入ってはいけないなど、いろいろ難しいことはある」としながらも、 「陛下にわざわざ国会まで来ていただきながら、同じあいさつをしていただいていることについて、よく考えてもらいたい」 と提案したという。「従来から考えていた」とも述べた。
国会開会式のお言葉には、「国権の最高機関として、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、その使命を十分に果たし、 国民の信託にこたえることを切に希望します」などのくだりが例年盛り込まれている。




憲法3条により、国会での天皇の御言葉の修正には「内閣の助言と承認」が必要になると思います。したがってこの修正作業には相当、苦痛と困難が伴うと思われます。仮に天皇のお気持ちを入れた文章にする場合、それをその都度、変更するのは大変な作業です。
文章の中身を変えると、天皇と言えども人間ですから、間違いや、ついハッスルすることもあります。やはり毎回、味もそっけもない決まり文句を読んでいただくのが、無難で最上の策だと思います。
コメントありがとうございます。
仮に、陛下がご自身でお言葉を起草されたとしても、内閣や宮内庁(?)など、いろいろなところで修正が入るだろうから、結局は無難な線に落ち着くのでしょうね。
国会のたびにそんな修正や議論をしたくはない、というところでは。
岡田発言も、素早くフタをされて封じられ、触れられなくなるでしょう。