3年ほど前、冥王星が惑星から格下げされ、太陽系の惑星は8つということになりました。
そして、今年の秋から、第8番の海王星の外側に存在が予測されている、 第9番惑星の望遠鏡による探査が行われるそうです。予測したのは神戸大学の研究チームで、 日本発の仮説を立証し天文学史に残る発見を、と意気込んでいるとのこと。
この第9番惑星は、理論的には地球ぐらいの大きさで公転周期が1000年ぐらい、 地球からみた明るさは14〜20等級とかなり暗く、かなりわかりづらいようです。
公転周期は海王星が165年、冥王星が248年なので、1000年というと相当遠くになりますね、 といっても全然ピンときませんが・・・
惑星探索は欧米が中心になっていて、日本チームが発見すること自体も歴史に残る出来事のようです。 早ければ5年以内に見つかる可能性もあるようですが、時間がかかりることには間違いありませんね。
ぜひ、快挙を成し遂げて欲しいと思います。
YOMIURI ONLINE
太陽系「惑星X」発見するぞ!探査計画始動
神戸大の研究チームが存在を予測した太陽系の果てを回る「惑星X」の探査計画が、 今秋から国内外2か所の天文台で本格的に動き出した。
実際に見つかれば天文学史に残る大発見となるだけに、観測にかかわる日本人研究者らは 「日本発の仮説を我々の手で証明したい」と意気込んでいる。
惑星Xは、海王星の外側を約1000年周期で回る太陽系9番目の惑星として、神戸大の向井正名誉教授と、 研究員だったブラジル出身のパトリック・ソフィア・リカフィカさん(現近畿大助教)が理論計算で存在の可能性を導き出し、 昨年2月に発表した。大きさは地球に匹敵するという。
しかし、詳しい軌道や位置は不明で、明るさも14〜20等級とされ、非常に暗いため、 見つけるには広い範囲を探す必要がある。そこで東京大の木曽観測所(長野県)のシュミット望遠鏡と、 米ハワイ州マウイ島に建造された望遠鏡「PS1」を用いた観測が始まった。
シュミットは、一度に広い範囲の天体写真を撮影できる国内最高性能の望遠鏡。 神戸大の伊藤洋一准教授らが9月20〜29日に最初の観測を実施。今後も3か月ごとに約10日間ずつの集中観測を行う。 伊藤准教授は「欧米中心だった惑星探索の歴史に新たな1ページを加えたい」と力を込める。
PS1は、約1か月でハワイから見える24等級までの全天体をくまなく観測できる。本来の目的は、 地球に衝突する恐れのある天体の発見だが、移動天体を調べる過程で惑星Xが見つかる可能性も高い。今春から試験観測をしており、 近く本格運用を始める予定だ。
研究チームによると、惑星Xは明るい銀河に隠れる位置にある場合を除けば、5年以内に見つかる可能性が高いという。
(2009年10月5日19時31分 読売新聞)
数式上有るというのなら、後は探すしかないですね。是非、良い結果が出るように祈るばかりです。それに、この探査で別の成果が出たとしても、それはそれで人類には有効でしょうし。
仮説を立てても、それを実証する活動をはじめるのは現実には結構難しいのかな、とも思いました。
(予算とか設備とかの面で)
せっかくはじめたので、是非発見して欲しいですね。言われるように、第9番惑星以外の別の成果が出てくるかもしれませんし、期待は出来ますね。