2009年09月24日

月に水がある?

 最近、月を観測したインドやアメリカの探査機の調査結果によると、どうも月には水が存在している可能性があるようです。 日本が送った「かぐや」は、氷があるかも、 と月の南極にある日の当たらないクレーターを観測したそうですが観測できなかったとのこと。

 

 水があると言っても、海や川があるわけではなく、太陽の当たる側で砂に結合した状態で存在しているようです。 加熱すれば分離して取り出すことも可能だそうですが、含有率が低いのでふんだんに水を得る、と言う状態では無いみたいです。

 コップ1杯の水を集めるのに、野球のダイヤモンドに匹敵する面積の砂が必要になるそうです。 体積にしたらどれぐらいの砂が必要なのでしょうね。

 

 アポロ11号が月に着陸してから40年が立ち、その間の技術の進歩か、いろいろなことがわかってきましたね。 月は最も身近な天体ですが、まだまだわからないことはたくさんあるみたいです。

 いつかは行われるであろう、人間による月面の開発で、この水が役立つことになるのでしょうかね。

 

asahi.com
月面、水が存在か 今も太陽側で生成? 3探査機観測

2009年9月24日11時39分

 【ワシントン=勝田敏彦】月面は乾燥した世界だと考えられていたが、実は、 砂の表面に結合する形で水が広い範囲にわたり存在しているとみられる証拠が、インド・ チャンドラヤーン1号など三つの探査機の観測で初めて確認された。24日付米科学誌サイエンス(電子版) に論文が3本まとめて掲載される。

 観測したのはチャンドラヤーンのほか、土星探査機カッシーニ、彗星(すいせい)探査機ディープインパクト。いずれも水 (H2O)か、水のもとにもなるヒドロキシ基(OH)の存在を示す波長の光を検出していた。

 水およびヒドロキシ基は、太陽に向いた月面の昼側で主に観測された。砂の表面の酸素原子(O)が、 太陽から高速で飛んでくる水素イオン(H+)と結びつくことで、水やヒドロキシ基になったらしい。水は、 現在も月の表面の太陽側で作られ続けているとみられる。

 砂に結合した形の水は、加熱すれば取り出すことができる。将来の有人探査などに役立つ可能性はあるが、 ディープインパクトの観測データでは含有率は0.5%未満。研究者はAP通信に「水を1杯飲むには、 野球場のダイヤモンドほどの面積の砂を集める必要がある」と語っている。

 これまでにアポロが持ち帰った月の石からわずかな水が検出されているが、地球上の水が混入したとみられていた。

 また月の南極にある日の当たらないクレーターに氷が残っていると期待され、日本の「かぐや」が観測したが、 確認できなかった。

 

posted by いさた at 17:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 思い事(なるほど) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
> 管理人様

しかし、このように見ていきますと、我々が普段からふんだんに使っている水が、やたらと有難く思えますね。
Posted by tenjin95 at 2009年09月24日 20:56
>tenjin95さん

火星にも水があると言われています。
他の惑星や、木星や土星の衛星にも水が存在する星があるらしいですが、太陽から遠いため「氷」でしょうね。

地球の水が豊かなのは、実は幸運なことなのですね。
Posted by いさた@管理人 at 2009年09月24日 23:09
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