群馬県で建設中の八ツ場(やんば)ダムですが、前原国交相が建設中止を表明。 まずはこの大型連休にも地元へ行く予定だそうです。
このダムのことは最近報道されるまで知らなかったのですが、 今や民主党の公共事業への姿勢を体現するシンボルのような感じでしょうか。
政権変わって初っぱなのことでもあり、ここはマニフェストに則る・則らないだけでなく、 取り組み方を見せるために意地でも中止にするのではないかな、という気がします。ここで妥協すると、 他の事業評価でも政治側で主導権がとれない、といったところかもしれません。
建設中止になった暁には、地元住民の生活再建を支援する方向だそうですが、それに加えて、 ではダムの目的である治水や利水をどう考えていくか、あるいはどう代替するのか、ということについて、 方向性なり代案なりを出さないと十分ではありませんね。
そういう代替案づくりは官僚の仕事になるのか?中止にして快哉を叫ぶだけでは与党とは言えません。
asahi.com
八ツ場ダム予定地 連休中にも国交相訪問 地元と協議へ
2009年9月17日15時21分
八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設中止を表明した前原誠司国土交通相は17日、 今週末からの大型連休中にも建設予定地の群馬県長野原町を訪問する考えを示した。 民主党は地元住民の生活再建策に向けた特別措置法を制定する考えで、 同国交相は地元訪問を通じて住民や自治体関係者に建設中止への理解を求めるとともに、 生活再建に向けた協議をする意向と見られる。
前原国交相はこの日午前、「何よりも国民に対する契約、約束を履行する、その一点に努力したい」と、 建設中止への決意を改めて語った。
さらに、「この問題は長い歴史がかかってきた。私は地域の方々が最大の被害者だと思っている」とも述べ、 近く現地を視察して、地元住民の生活再建の協議を始める考えを明らかにした。
今週末から始まる大型連休中の訪問を計画しているという。
その上で、「どういう中止のあり方がいいのか虚心坦懐(きょしんたんかい)に我々も意見を申し上げ、(地域住民の) 意見を聴かせていただいて、焦らずにじっくりと解決策を見いだしていきたい」などとも述べた。
同国交相は17日午後にも、ダム建設の中止を正式に同省職員に指示するとみられる。 民主党は政権公約で地元住民の生活再建策を支援する特別措置法の制定を掲げており、地元住民との協議を踏まえ、 法案を練り上げていく方針だ。(津阪直樹、歌野清一郎)
まして、マスコミは伝えませんが、鉱毒の問題があります。今でも鉱毒の中和に毎年10億円が必要です。
明日にでも、ブログで書こうかと下書きを始めています。
コメントありがとうございます。
鉱毒、強酸性の水質など、元の河川の時点で問題があるということですね。
ということは、ダムをつくっても治水は別として、利水の面で問題ありですね。
マスコミがこれを大々的に伝えたら、ダム中止の声が相当に大きくなるのではないでしょうか。
経緯の説明が必要なので。
昨年9月、八ッ場ダムの工期延長が決まりました。
延長理由は、とってつけたように、建設施設に電力開発(水力発電)等を含むという拡大策です。
これは県の施設です。(ここで補助金が使われるはずです)後に、電力会社か国に移行でしょうか。
この利水(水質)に絡む質問が工期延長決定後の県議会で答弁されたようです。
この水質問題を隠すように、ニュースとして伝えられたのが「草津の湯からレアメタルが抽出できる」という話です。
草津の上流から、鉱毒が流れ出します。これは、一種の脅しと等しく、鉱毒問題大きくなれば「草津がつぶれるぞ」(WWW
鉱毒の根本的な解決と地域産業の振興を観光に頼ったツケなのかも?
しかし、「草津にレアメタル」この時点で、原子力開発機構が顔を見せたということは新たな利権が生まれたということでしょうか。
八ッ場ダムの発電といい、原子力機構といい、東電が大きくかかわっています。
砒素による被害者が出て、社会問題になってからマスコミは騒ぎ立てるのでしょうね。
今のうちに中止の方が間違いなく後世に害を及ぼさないと自分は見ています。
国の利権が深く絡んでいるのでしょうか。
マスコミがほとんど騒がないのは触れられないのか知らないのか。
何でしょうね、健康問題に関わる理由があるのなら民主党もそれを前面に出せば良さそうな気がしますが、知らないのか、それとも与党としてマズいのか。
数日後に前原大臣が地元に行くらしいので、何かしら動きか新しい情報が流れたりするかも知れませんね。