2009年08月27日

ハイブリット車に取り付ける「発音装置」

 先月、ハイブリット車が低速走行時に静かすぎて歩行者や視覚障害者がクルマに気づかない、という問題があり、 国土交通省が委員会を立ち上げて対策を検討している、と言う記事を書きました。

 それとは別に、そういう問題を知った明石の中3生が、ホイールに取り付ければOKという「発音装置」を発明し、 現在特許出願中とのことです。

 

 装置は、金属のケースに硬貨のような金属片が入っており、これをホイールに取り付けると、 低速走行時は金属片が移動して音がし速度が上がると遠心力により金属片が固定されて音が出なくなるというもの。

 

 発明者は、母親が発明振興会に入っているなど、発明に縁がある環境にいるようですが、柔軟な発想が活かせましたね。 シンプルかつ後付可能で、まさにグッドアイデアだと思いました!

 電気的処理に頼らないところも良いですね。

 

 実用化に向けてまず問題になりそうなのは、耐久性でしょうか? ハイブリット車や電気自動車を持っているメーカーが動いて、実用化されると面白いことになるかも知れませんね。

 まずはディーラーオプションぐらいで。

 

(関連記事)
ハイブリッド車は静かすぎて危険?

 

asahi.com
静かすぎるHV車に低速時のみ「発音装置」、中3が発明

2009年8月27日12時54分

 ハイブリッド車(HV)や電気自動車が静かすぎて、接近しても歩行者が気づかない問題で、兵庫県明石市の藤原丸(まる) 君(14)が名案を思いついた。タイヤに取り付けるだけの装置が、低速時だけ自動的に「カチャカチャ」と音を出す仕組み。現在、 特許を出願中だ。

 発明した藤原君は同市立二見中の3年生。新聞で、「モーターで動く車はエンジン車と違って静かなため、 視覚障害者や高齢者にとって危険だ」と知り、あれこれ考えた。

 「そうだ。タイヤの遠心力をつかえば……」とひらめき、今回の装置を考案した。細長く平たいジュラルミンのケース (長さ約12.5センチ、幅約3センチ)の中に、10円玉のような円形の金属片を入れる。 このケースをタイヤホイールにナットで固定すると、タイヤの回転にあわせて金属片が動き、「カチャカチャ」と音が鳴る。 時速約20キロを超えると遠心力で金属片は動かなくなり、音がしなくなる。

 母美紀さんが「兵庫県発明振興会」の会員で、会の岡本好晃理事長に相談に乗ってもらった。不快な音にならないように、 1カ月ほど材質や大きさの改良を重ねた。ケースの形をひし形にして、馬のひづめのような音になる「改良型」もできた。 岡本理事長は「低コストで、既存の車にも簡単に後付けできる」と絶賛。 実際に使うためには安全性の検証や法的な問題をクリアする必要があるが、藤原君は「実用化できたらいい」と期待している。

 モーター車の静かさの問題は、国土交通省でも委員会をつくって対策を検討中。同省は、 低速時などに電子音を発する方向で議論しているが、「いろいろなアイデアが出てくることは歓迎」と話している。(佐々木学)

 

 

posted by いさた at 20:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
> 低速走行時は金属片が移動して音がし速度が上がると遠心力により金属片が固定されて音が出なくなるというもの。
なるほどぉ、こんな簡単に実現出来るとは。
Posted by ボッケニャンドリ at 2009年08月27日 20:34
>ボッケニャンドリさん

確かにあっさりと実現したなあ、という感じですね。

国土交通省が開いている委員会が、この発明をどう評価するでしょうか。

何となく、国内よりも海外で注目されそうな気もします。
Posted by いさた@管理人 at 2009年08月28日 08:39
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