宮城県栗原市の荒砥沢地区と言うところは、岩手・宮城内陸地震で大規模な地すべりで山が崩落したところですが、何でも 「ジオパーク」というものに立候補しようという動きがあるそうです。
「ジオパーク」とはなんぞや、と少し調べてみたら、日本ジオパーク委員会という組織がありました。
ジオパークというのは、
『ジオ(地球)に関わる様々な自然遺産、例えば、地層、岩石、地形、火山、断層などを含む自然豊かな公園です。 ジオパークは、これらのジオに関わる遺産を保護し研究に活用するとともに、自然と人間との関わりを理解する場所として整備し、 科学教育や防災教育の場として、また新たな観光資源として地域の振興に活かします。』
いわゆる日本の都市公園や、国立公園・国定公園などととは違う枠組みで、ユネスコの支援で動いているもので、 世界遺産みたいな感じのようですね。日本の委員会が認定したところが日本ジオパークで、 世界の委員会で認定されれば世界ジオパークとなるとのことです。
日本ジオパークは、既に結構な箇所数がありますね。「ジオパークにようこそ」 というサイトで紹介されています。
関西に近いところでは、山陰海岸や四国、島根などがあります。結構広い地域がジオパークとなっていて、 地域制ということでは、国立公園や国定公園に近いですね。
初めて知りましたが、将来的には世界遺産のように知名度が高まっていくでしょうか。
YOMIURI ONLINE
岩手・宮城内陸地震の大崩落地形「公園化」構想
宮城県栗原市は19日、岩手・宮城内陸地震で大規模な地滑りが起きた荒砥沢地区を、地震後初めて地元民に公開した。
地震の恐ろしさを伝えるため、地形の「ジオパーク(大地の公園)」構想に取り組んでおり、 2012年度にも日本ジオパーク委員会に候補地として申請する方針。この日は住民の意見を聞くため、現地説明会を開催した。
現場は地震で長さ約1・3キロ、幅約900メートルにわたり崩れ落ちた。土砂量は、 東京ドーム54杯分に当たる6700万立方メートル。最大高低差150メートルの断崖(だんがい)ができ、 300メートルも水平移動した場所もある。
説明会には住民ら約50人が参加。深い亀裂が生じて水平移動した市道を往復約1キロ歩きながら、 復旧工事にあたる林野庁職員から説明を聞いた。近くの農業佐藤かつ子さん(65)は「一般の人にも見てもらいたい」と話した。
市は、地形の保存を目指すとともに、付近に震災資料館を整備する計画だ。
(2009年8月19日21時12分 読売新聞)