ベルリンで行われている世界陸上。ウサイン・ボルトが100m走で9秒58の記録を出し、 人類で初めて9秒5台に乗る世界新記録を出しました。
昨年の北京五輪の時は、レース途中で両手を広げて余裕の走りでも9秒69と当時の世界記録を更新。 真面目に走ったらどうなるのか、という底の知れない力を見せつけましたが、今回は相当真剣に走ったようです。
9秒58、9秒6ぐらいというのは、小学生の50m走のタイムみたいな数字ですね。 同じ時間で2倍の距離を走るのだから、凄まじいばかりの身体能力です。
コーチの話では9秒54も狙える、ということですが、今後のトレーニングや工夫次第では9秒4台も夢ではないかも。
圧倒的な「力」を感じる記録ですねぇ。
2009.08.21 09:50 追記
200m走は、19秒19で優勝。またも自身が持つ世界記録を0秒11も縮めました。圧倒的な強さですね。
この分なら、18秒台も夢ではない?
asahi.com
ライバルに燃え、最後まで走り抜いた世界新 ボルト
2009年8月17日12時29分
ボルトが100メートルを全力で駆け抜けたら、いったい世界記録をどこまで伸ばすのだろうか――。 世界中の誰もが抱いていた疑問に、世界選手権という晴れの舞台で、はっきりと答えてみせた。
スタート前はいつもの陽気な一面を見せ、弓を引くような独特のポーズも見せる。だが、走り出すと一転。 苦手なはずのスタートも序盤ですぐに飛び出し、リードを奪う。
ちょうど1年前の8月16日、北京五輪男子100メートル決勝。9秒69という世界記録を打ち立てたが、 レース途中で勝利を確信して横を向き、大幅に減速していた。しかし、この夜は違った。準決勝までの気の抜けた走りとも違う。 持ち味の後半も手を抜かずに走りきった。
人類初の9秒5台となる9秒58を示した電光掲示板に観客は大喝采。スタジアムは地鳴りのように震えた。22歳は 「これは歴史に残るすごい瞬間だ。必ず世界記録を破る自信があったけど、0秒11も更新できるなんて思いもしなかった」 とまくし立てた。
世界中の科学者たちが全力で駆け抜けた場合のタイムを予想した。ボルトのコーチは「条件が整えば9秒54が出るだろう」 と話していた。
だが、今季は精彩を欠いていた。4月末にはドイツ製の高級車を大破させる交通事故を起こした。 幼少期に大麻を吸ったことがあると告白して非難も浴びた。心機一転して復帰したが、100メートルでも、 200メートルでも今大会前はゲイの記録を上回れなかった。
ゴールの直前、ボルトは右方向に一瞬、目を向けた。隣を走るゲイは確かにいない。「タイソン(ゲイ)だけじゃなく、 7人の男たちが一緒に走った。だから真剣だった」。ボルトを本気にさせたライバルたちの存在が、陸上の華、 男子100メートル決勝を最高に輝かせた。(増田創至)
ホント、凄まじい記録でしたね。
生では見そびれましたが、すぐのリプレーは見ました。9秒4台もすぐでしょうね。
やはり恵まれた身体能力が一番なのでしょうが、これにさらなる工夫が加わればさらにコンマ1秒縮めるもの不可能では無い気がしますね。
しかし、新たにボルト並みの選手がジャマイカから出てきそうな気もします。