宝塚にある「宝塚ワシントンホテル」が、温泉の源泉を100倍以上に薄めていたにもかかわらず、「天然温泉」 とうたって営業していたそうです。6年前に源泉からの給湯管が壊れて以来続けていたようです。
温泉の定義も曖昧なものではあるし薄め具合についての基準があるわけでもなく、違法行為ではありませんが、 そうと知られたら信用が落ちるのは間違いない行為ですね。小さな字で「なんちゃって」 とかつけて営業していたらまだ文句も言われなかったか?f(^^;
それにしても、全く温泉水を入れないのではなく、薄々でも入れていたと言うことは、良心がちくちく痛んでいたのか、 それとも何か突っ込まれたときの言い訳用ですかね。壊れた給湯管を修理していないのですから、 採算を考えたことでもあるのでしょうね。
100倍以上というのは、天然温泉と堂々と名乗るなら薄めすぎな感じですが、 普通のお風呂屋さんが月に1回だけ温泉水を混ぜるサービスをする、というのなら許せなくもない濃度だな、と思います。
YOMIURI ONLINE
宝塚のホテル、100倍に薄めて「天然温泉」
兵庫県宝塚市の「宝塚ワシントンホテル」が、源泉から取った温泉水を100倍以上に希釈した大浴場を「天然温泉」 とうたっていたことがわかった。
源泉から引いた給湯管が6年前に故障し、使えなくなっているためで、独自の判断で加水率を決めていたという。専門家は 「100倍以上に薄めては温泉とは言えない」と指摘しており、同ホテルは31日、「有識者の意見を真摯(しんし)に受け止め、 改善に取り組んでおります」としたおわび文を掲示した。
同ホテルは、宝塚市が管理する源泉「武庫山源泉」から給湯管で温泉水を引き、パンフレットやホームページで「天然温泉 『銀の湯』」などと紹介していた。
だが、管が使えなくなった2003年春以降、温泉水供給所や源泉から購入した温泉水を浴槽に供給。 約18リットルしか入れておらず、温泉水の含有率は0・5〜0・6%程度しかなかったという。7月上旬に外部から指摘を受け、 温泉水を増量したほか、給湯管の修繕も検討しているという。
温泉の加水率について法的な基準はないが、温泉調査専門の技術者らでつくる財団法人「中央温泉研究所」(東京都)は 「源泉の温泉水を100倍に希釈したら、通常の地下水と変わらなくなる。天然温泉とは論外だ」としている。
(2009年7月31日13時46分 読売新聞)
う〜む・・・これでは、100分の1天然温泉ですね。100分の1と言えば、やっぱり思い出すのはガンプラでしょうか。
1/100スケール天然温泉・・・・明言した方が興味深くて、かえって客が入るのかもしれませんね(汗)
>ボッケニャンドリさん
たぶん、言い訳できるように抜け道を考えたのでしょうね。
源泉の温度が高いところは、水を入れて冷ましたりしますが、その辺からヒントを得たのかも。