総務省の推計によると、日本のブロガーは今年1月末で、およそ2700万人ぐらいだそうです。
一人で複数のブログを持っているブロガーも多いので、およそ1/3ぐらいが重複しているとすれば、実数は1800万人ぐらい?日本の人口1億2千万、ということは7人にひとりはブロガーですか。
何か、とても多い気もしますが、PCだけでなく携帯のユーザを考えれば、これぐらいいても不思議では無さそうな。
このうち、頻繁に更新しているブロガーはどれぐらいいるのでしょうね。10%ぐらいと見れば180万人ですが、実態はどれぐらいなんでしょうか。こちらの方が興味が湧きますね。
また、同じく総務省の推計で、アフィリエイトなどのブログにまつわる市場規模は、2008年度で160億円だとのこと。160億では、大きな市場とは言えませんね。単純に2700万人で割れば一人あたり年間約600円。
ブログに関わる収益は偏在していますが、この数字を見て儲かると考えるか、それともまだまだダメだと考えるか。
asahi.com
「ブロガー」2695万人、市場は160億円 総務省
2009年7月11日3時2分
日記風の簡易型ホームページであるブログの書き手「ブロガー」が今年1月末で2695万人にのぼった。総務省の調べで分かった。「口コミ広告」などブログの市場規模は08年度で160億円と推計された。ブログは、商品の売れ行きをも左右する「メディア」に成長している。
ブログの登録者数は、国内のブログサイトの運営会社64社を対象に聞き取り調査を実施して推計した。複数のブログに登録している書き手も多く、重複を除いた実人数はこれより少ないとみられる。
今回、初めて推計したブログの市場規模では、ブログ上の広告をみた人がクリックして商品を買うとブロガーに報酬が入る「アフィリエイト広告」などの市場が約69億円。ブログの文中で感想や体験談を掲載すると報酬が入る「口コミ広告」などの市場が約67億円。この二つの合計で市場全体の約85%を占めている。
企業が自らの商品の情報を発信する「宣伝手段」としてブログを活用し始めたことが市場の成長につながっており、総務省は10年度には183億円に達すると見込む。
ただ、広告であることを隠したブログの宣伝には「やらせ」との抗議や批判も強い。このため、一部のブログ事業者では、ブログ広告のガイドライン策定を目指す動きも出ている。(岡林佐和)
まだまだ小さいと見るべきでしょうし、また、日本のブログ論壇は真の意味で確立されたとはいえないと思います。論争にもなりませんし、自分が言いたいことを言っているだけ、そしてつっこまれれば謝罪するというような気質では、誰もまともなことは言いません。その意味で、徐々に縮小していくように思います。ブログ数は増えるのでしょうが、実際には怪しいところです。ダミーサイトも増えそうです。
ブログの果たしている機能が日本と欧米ではかなり違いますね。
言われるような「論壇」機能を発揮しているブログはまだまだ少ないと思います。(と書きつつ、このブログも論壇ではありませんが)
ただ、質まで踏み込んだ推計はかなりあてにならないでしょうから、ユーザが実感として感じ取るものかも知れません。
総務省の推計なら、ちょっと前に記事で書いたようなブログ自動作成プログラムを使っても「ブロガー」となるでしょうから、見かけ上はどんどん人数が増えるのかも知れません。