アメリカ・シカゴ近郊の墓地の従業員4名が、墓地を再販売して利益を得ようと、 勝手に遺体を掘り起こして遺棄していたことが内部告発により発覚。遺族があまり訪れていないような、古い墓を狙ったそうです。
人体切断の疑いで逮捕されたそうですが、アメリカではそういう罪になるみたいですね。 日本的に行くと遺体損壊になるのでしょうか。
アメリカは土葬が多いようなので、墓地も広い面積が必要です。 国土が広いのでそうそう問題にならないような気もしますが、やはり市街地に近くてアクセスが良い墓地、 あるいは良い環境だと思われる墓地だったりすると、希望者が多いのかも知れません。
掘り起こされた遺体は300以上にのぼり、草むらに山積みにされたり、重ねて埋葬されたりしているらしいです。 魂は別のところにあるとはいえ、自分の親族や先祖の遺体がそんな無碍な扱いをされていたらとても腹立たしいし、 相当な精神的ダメージを受けるのでは。無茶苦茶ですね。
金のための冒涜的所業が明らかになりましたが、これは氷山の一角のような気がしてなりません。
asahi.com
遺体掘り起こし墓地再販売、人体切断容疑で逮捕 シカゴ
2009年7月10日12時42分
【ニューヨーク=田中光】 墓地の区画を再販売するため墓から遺体を掘り起こし遺棄していたシカゴ近郊の墓地従業員4人が人体切断などの疑いで逮捕された。 CNNなど米メディアが9日、報じた。
米メディアなどによると、容疑者たちは、遺族の墓参りが途絶え気味の古い墓を狙ったらしい。 区画再販売で4年間にわたり約30万ドル(約2800万円)を得たとの指摘もある。同僚からの内部通報で捜査が始まったという。
イリノイ州オルシップにあるこの墓地は、アフリカ系(黒人)の埋葬者が中心。ジャズ歌手のダイナ・ワシントンら、 著名人の墓も少なくない。
掘り起こされた遺体は、広大な墓地内の草むらに山積みにされるなど散乱し、識別は困難な状況。遺体の上に、 別の遺体を重ねて埋葬された墓もあるとされる。掘り起こされた遺体は300以上にのぼるとされ、 親族の墓がどうなっているか心配して多くの住民が墓地に集まっている。
宗教観の強い国なのに、不思議な問題です。
家族にしたら、許せない行為でしょう。
職業として日々関わっていれば「慣れ」も出てきて見方が違うのかも知れませんね。
>宗教観の強い国なのに、不思議な問題です。
うーん、事件の舞台が「アフリカ系の埋葬者が中心」というあたりに関連があるのかも。
人種差別意識が関係しているのかも知れません。
日本では、放置墓については結構早く解体、改葬する傾向にありますね。これはむしろ、死後に最後の審判があって、復活すると信じているキリスト教より、しょせんは遺骨安置所に過ぎない日本との違いでしょうね。
我々も、慈善事業で墓地用の土地を提供しているつもりはないので、真剣にお祀りする気がない方相手なら、その墓地を再度取り戻すことに、何の問題もないと考えています。もちろん、急に行うことはありません。最低でも1年近く、熱心に通告し、出来ることならお寺に足を運ぶことを求めますが、聞く耳を持たない人も多いですね。
それなりに義理も通して正式に改葬するのならまだしも、従業員が金儲けのために勝手にやってはいかんですね。
>聞く耳を持たない人も多いですね。
「遺骨安置所」であまり関心も無いということでしょうか。