一時の狂乱はすっかりおさまって、最近はほとんど話題にものぼらない新型インフルエンザ。 国内の延べ患者数は1000人を越えています。
6月の終わりに、デンマークで世界初のタミフル耐性を持つウィルスが発見されたというニュースがありましたが、 今度は国内でも初確認されたそうです。
初確認は大阪府内の患者から。しかも、耐性ウィルスの検出は6月18日だったそうで、迅速に発表していれば「世界初」 の称号がついたかもしれません。名誉なことではありませんが。
地元民としては不気味な感じを受けますが、まあ、国内で新型インフルエンザ流行の最先端を走った地域なので、 早くに耐性ウィルスが出てきたとしても不思議には感じないですね。
今年の冬に流行した、季節性のAソ連型もほとんどがタミフル耐性を持っていたということでもあるし、 新型インフルエンザも同じようなものなのでしょう。
今後、耐性ウィルスがどれぐらい増えていくのかが問題になるのでしょう。本当に警戒すべきは強毒性への変異ですが、 その時にタミフル耐性も併せ持っていると、より厄介な事になるかも知れません。
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YOMIURI ONLINE
新型インフル、国内初のタミフル耐性ウイルス…大阪で確認
大阪府内の新型インフルエンザ患者から、治療薬タミフルが効かない耐性ウイルスが検出されたことが2日明らかになった。
先月末にデンマークで世界初の耐性ウイルスが発見されているが、国内で確認されたのは初めて。厚生労働省によると、 5月に予防のためタミフルを服用中に発症した患者から見つかった。ウイルスの遺伝子を詳しく調べたところ、 タミフル耐性を示す突然変異が起きていることが分かった。
この患者は別の治療薬リレンザを使い回復した。今のところ、ほかの患者から耐性ウイルスは検出されておらず、 感染が拡大する兆候はない。
タミフル耐性ウイルスは季節性インフルエンザからも見つかっており、 今回のようにタミフルを投与された患者の体内で変異する場合と、自然に変異して発生する場合がある。 治療中に変異した耐性ウイルスは、新型インフルエンザと同じA型ウイルスだと数日で消失してしまうという。
(2009年7月3日01時41分 読売新聞)
大阪府内の新型インフルエンザ患者から、治療薬タミフルが効かない耐性ウイルスが検出されたことを受け、府も2日深夜、 記者会見を開いた。
府は6月18日に遺伝子検査でタミフル耐性ウイルスを検出していたが、「感染拡大の恐れはなく、 より専門的な検査が必要」として今月1日まで厚労省に報告していなかった。厚労省が2日、公表を促し、急きょ発表したという。
(2009年7月3日01時16分 読売新聞)
厚労省は公表が必要と判断したのなら、どうして自ら発表しなかったのだろうか。
それだけ、タイムラグが発生するだろうし、怠慢じゃないのかな。
発見から公表までのタイムラグは大阪府の責任、ということになるのですかね。
自ら発表すれば、たたかれる可能性があるから自身で発表するのは止めたのかも知れませんね。