守秘義務もあり、あまり詳しくは書けませんが、とある工事物件の図面修正の仕事が来ました。 設計自体は新しい仕事なので当然電子納品されていて、CADデータはしっかりとあります。
一昔前までは、CADで書かれた図面であっても、契約時の紙図面が正式なものということで、 工事の時には紙図面を手修正してくれ、という事が多々ありましたが、 最近はCADで修正すれば良いのでだいぶん楽にはなりました。
しかし、しかし・・・今回の仕事は、よくよく話を聞いて内容を確認してみると、 p21ファイルとオリジナルのDWGと発注の紙図面、どれも図面内容が合っていない、ということが判明・・・orz
正しいのは契約に使われた紙図面になるのですが、本来の図面修正の仕事以外に、紙図面の内容をチェックして、 修正後のCADデータに反映させるという余計な仕事が発生してしまいました。
こういうチェック的費用は見てもらえないので、「サービス」でするしかありません。
こんな事態になった経緯は、次のような感じでしょうか。
元々の設計成果でP21とDWGで内容が不整合 → 後から発注者がDWGだけを修正したり変更したりした → さらに、工事発注になる時点で紙図面だけを修正・変更。
「やはり信用できるのは紙」状態になっていますが、これでは電子納品の意味は半分以下。
図面修正や変更作業で、発注者に適切な作業内容を望むのが間違っているのかも知れませんが、 レイヤ名だの文字サイズだの、枝葉末節の細かな事をうるさくいう前に、「もっと基本的なところをしっかりと管理して欲しい」。
電子納品の運用だのCAD製図基準だの、自分たちで決めたルールなのですから、 自分たちが実行する時にも守ってもらいたいものです。
完全に仕事の愚痴でした。
関係があるかどうか分かりませんが、我々も紀要でありますとか、或いは図表などを用いた書籍を作る際に、全てを電子データで入れるのですが、結局手直しやなんやかんやで、元のデータは使えずじまいになることが多いです。しかし、出版社がその最新のデータを残してくれないので、次に再刊するときにはまたそのデータを手直しするしかないという状況になり、非常に不効率だというのが、何とも気に入りません。今から4ヶ月ほど前に、やはり「サービス」をした拙僧からの一言でございます。
私らの仕事では、電子データの扱い方や様式など、基準があって細かく決められています。
人に要求する割に、自分がやったらこんなもん?というのが余計に気に入らない点ですね。
出版界のルールは知りませんが、各出版社によって扱い方がかなり異なるのでしょうか。
効率的な運用をされているところもあるのでは。
ぜひとも、効率的にやって欲しいものですよね。