アメリカの話ですが、今年のミス・カリフォルニアに輝いた女性が自身の反同性婚発言がきっかけとなり、ミス・ カリフォルニアの資格を剥奪されることになったそうです。
話の流れはこんな感じのようです。まず、ミスカリフォルニアになった彼女はミスUSAコンテストに出場し、 次点になりました。
次点だったのは、コンテストで同性婚を否定する発言をしたからだ、と審査員が暴露し、 それに怒った彼女が反同性婚団体の広告塔として活動をはじめ、 ミスカリフォルニアとしての公式行事をすっぽかすなどの契約違反を働いたために資格剥奪と相成った。
暴露話が真実なのかが問題ですが・・・もし真実なら、反同性婚ととられないよう曖昧にかわしていれば、 審査員の心証を害することなく、ミスUSAに成り得た、ということなんですかね。
容姿ではなく思想でアウトだった、ということなら、彼女が怒るのも無理がないように思いますね。 ミスUSAで次点でなく優勝であったら、彼女の人生はまた大きく変わっていたかもしれません。
人種差別主義のような大半の人たちが嫌悪するものならともかく、同性婚に対する見解で判断するというのは、ちょっと、 ね。
アメリカでは、例えばカリフォルニア州ではいったん同性婚を認める法律ができたあと、 やはり認めるべきでないと法改正を求める動きがあるなど、微妙な位置にある問題のようですし。
ただ、審査基準として、審査員の思想的嗜好によって判断されるというルールなら、 優勝できなくても仕方がないかもしれませんが。
暴露した審査員も、真実はどうあれ、事情を黙っていればこうも騒ぎにはならなかったかもしれませんね。と、 考えてしまうのは日本人的思考でしょうか。
asahi.com
反同性婚発言でミス・カリフォルニア剥奪
2009年6月11日15時1分
【ロサンゼルス=堀内隆】今年のミス・カリフォルニアのキャリー・プレジャンさん(22)が10日、資格を剥奪 (はくだつ)された。4月のミスUSAコンテストで同性婚に反対する発言をし、審査員が「そのせいで優勝を逃した」と公言。 怒ったプレジャンさんが反同性婚団体の広告塔として「独り歩き」を始めたためだ。
「米国の全州が同性婚を法制化すべきだと思う?」
ミスUSAコンテストでの審査員のペレズ・ヒルトン氏の問いに、プレジャンさんは 「結婚は男女間のものであるべきだと思います」。プレジャンさんは次点にとどまったが、 同性愛者で知られるヒルトン氏は米メディアに「あのために負けた」と述べ、全米で物議をかもした。直後にプレジャンさんは、 同性婚に反対する団体のテレビCMに出演した。
ミス・カリフォルニアコンテストの主催者は10日に発表した声明で、資格剥奪の理由を「純粋な契約違反」 と説明しているが、主催者は過去の記者会見で「公式行事をすっぽかす一方で、主催者の許可なしに反同性婚のイベントに参加した」 とプレジャンさんを批判していた。