中国が情報統制政策の一環として、今後国内で販売する全てのパソコンに、 政府指定の検閲ソフト搭載を義務づけるそうです。7月1日〜実施するそうですが、 すでに小学校やネットカフェにある5000万台には搭載されているようです。
検閲ソフトは中国のソフトメーカーが開発したそうです。政府認定の有害キーワードやわいせつ画像を遮断するほか、 サイトの閲覧ログが全て記録されるとのこと。
情報の統制と、反体制人物の摘発に使えるツールといった感じでしょうか?検閲はブラウジングだけなんですかね。 メールやチャットもログが残されるんでしょうか。ログをとると同時に、どこかの政府機関に逐一送信されていたりして。
中国のような規模の国で完全に統制するのは不可能でしょうから、抜け道を探していろいろな手法が試されるのでしょうね。 いたちごっこのはじまりのようですね。
まあ、私自身がこの問題のソフトに検閲されることも無いので、あまり詳細を気にしても仕方がないのですが、 こんな強権的な国で生きていくのは大変なことですね。日本は日本で問題も多々ありますが、 自由がある分だけまだ救われていますよ。
それにしても、この検閲ソフトの値段はいくらでしょうね。どこが販売するのか知りませんが(国か?)、国内製・ 海外製PCにことごとく売りつけたら、ものすごく儲かるんじゃ無かろうか。
中国市場を考えているPCメーカーにとっては頭の痛い問題か?
産経ニュース
中国がパソコンメーカーに有害情報遮断を義務付け
2009.6.9 18:07
【北京=矢板明夫】中国政府は7月1日から、国内で販売するすべてのパソコンに対し、 有害サイトへの接続を遮断する政府指定の検閲ソフトの取り付けを義務付ける。「青少年の健全育成が目的」としているが、 有害サイトについての定義はあいまいで、国民に見せたくない外国メディアの報道や共産党、 政府を批判する書き込みなどが含まれるとみられる。胡錦濤政権が近年、力を入れてきた情報統制強化の一環で、 中国での表現の自由は今後、さらに抑制される。
中国紙「南方都市報」などによると、中国工業情報化省はこのほど、国内の各パソコンメーカーに対し、 7月1日以後に出荷するパソコンに検閲ソフトの取り付けを求める通達を出した。輸入パソコンにも同様に義務付けるという。 検閲ソフトは同省が4200万元(約5億8000万円)を出資し、 北京市と河南省にあるソフト会社2社に委託し開発したというが、 いずれも治安を担当する国家安全部の関係企業だと報じる欧米メディアもある。
検閲ソフトは、政府が有害と認定したキーワードやワイセツ画像が含まれるサイトへの接続が自動的に遮断されるほか、 閲覧サイトのすべてがソフトに記録され、 公安当局が国家機密漏えいや政府批判の書き込みをした人物を摘発する際にも使われる可能性がある。当局の指示で、 5月までに全国の小中学校やインターネットカフェのパソコン計5000万台に取り付けられたという。
中国では、インターネットを通じ政府発表と異なった情報が一般国民に流れることを当局が恐れ、2000年以後、 ネットの規制を強化する条例や規定などをいくつも出してきた。しかし、ネット利用者の急増にうまく対応できず、 政府が期待する効果は得られていないようだ。中国政府筋によると、昨年12月、一部知識人による共産党一党独裁の終結を求める 「08憲章」がネットで発表され、多くの市民が署名したことが当局に衝撃を与えたという。
今回の検閲ソフトの取り付け義務化の対象は、一般市民が持つ個人のパソコンにも拡大し「情報統制の究極対策」 ともいわれるが、インターネットの各掲示板では、検閲ソフトの削除法など、 規制の抜け道探しについての情報交換や議論が起きている。当局と市民の間でのいたちごっこはすでに始まっているようだ。
こんなものを作る暇があるのなら、海賊版のソフトを通告するソフトを作って欲しいものです・・・
>海賊版のソフトを通告するソフトを作って欲しいものです・・・
残念ながら、自分たちの「文化」を否定するようなソフトは作らないでしょう。