2009年06月05日

i-MiEV 世界初の量産電気自動車 発表

 軽自動車を除く車名別販売ランキングでは、4月はホンダ・インサイトが首位、5月はトヨタ・ プリウスが首位(インサイトは3位)、とハイブリッド車が人気ですが、本日三菱自動車が「i-MiEV」を発表。 世界初となる量産型電気自動車で、個人向けの販売は7月下旬からだそうです。

 

 ベースは軽自動車の「i」。電気自動車なので、内燃機関は搭載していません。よって、排気ガスを出しません。 1回の充電の航続距離は160キロぐらいということなので、タウンユースでしょうね。

 また、家庭のコンセントから充電できるところもウリの一つ。ただ、 家庭用からだと充電時間が7〜14時間かかるそうです。急速充電なら30分で80%充電できるということですが、これは 「充電スタンド」のような施設の場合ですかね。

 

 電気自動車に関わるインフラ施設は、まだ整っていないでしょうから、利用するときには注意が必要かも知れませんね。

 

 さて、気になる値段は460万円(!)。補助金を受けた場合の自己負担額は321万円と、 軽自動車として考えるとものすごい値段。とは言っても、輸入車や高級車を買う覚悟があれば買える値段ではあります。 微妙な設定ですね。

 

 やはり、量産型とは言っても、性能的にも価格的にも、まだまだ普及タイプではありません。

 とりあえず、量産されるようになったところに意義がありますね。近く、スバルも軽自動車「ステラ」 ベースの電気自動車を販売開始するとのことなので、徐々にではありますが、普及していくことになるのでしょう。

 

 ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車と、次世代のクルマの動きが活発になり、 一部は庶民の手に届くようになってきました。いずれもCO2排出量の少なさをアピールしていますが、 ガソリン車と比べて製造時の環境負荷はどうなのか、メンテナンスはどうなのか、がちょっと気になっています。

 

 例えば、電気自動車のバッテリー製造にはどれぐらいの環境負荷(CO2排出や資源・エネルギーの消費)があり、 バッテリーの寿命はどれぐらいあるのでしょう?

 クルマの使用時ばかりが話題になっている感がありますが、製造時のこともあわせると、どの程度「エコ」 だと言えるのでしょうね。

 

WebCG
三菱の電気自動車「i-MiEV」がついに市販化

 

asahi.com
7月から個人の予約スタート 三菱i−MiEV発表

2009年6月5日18時23分

 三菱自動車は5日、世界初の量産電気自動車「i−MiEV(アイ・ミーブ)」を発表した。 1回の充電で走れる距離は160キロに伸び、軽自動車としては広い室内空間など、実用に十分耐える仕上がり。 7月下旬から個人ユーザーの予約を受け付ける。ハイブリッド車の低価格化が進む中で、459万9千円 (国の補助を差し引くと320万9千円)という価格が、市場にどう評価されるか。 次世代車の将来を占う上でも重要なモデルになりそうだ。(アサヒ・コム編集部)

 エンジンを後輪車軸の前に配置する「リヤ・ミッドシップレイアウト」の軽乗用車「i(アイ)」をベースに、エンジン・ 燃料タンクの代わりにリチウムイオン電池、モーター、インバーターなどを搭載したシングルモーター方式のEV。 ボディーサイズは高さが10ミリ高いだけで、居住スペース(室内長1790ミリ、室内幅1270ミリ、室内高1250ミリ) はiと全く同じだ。

 長いホイールペースをいかして、リチウムイオン電池88個からなる駆動用バッテリーを床下中央に、 モーターなどパワーユニットを荷室下に配置することで、ベース車と同等の居住性を確保した。ボディーカラーは8種類で、 うち5種類がEV専用の2トーンカラー(有料)で、ボディ側面に描かれた電源コードの図柄が特徴。

 室内も、専用のブラックシートが設定されたものの、全体の質感はiと同じだ。 違いは運転席のメーター類とセレクターレバー。アクセルの踏み具合で電力消費量を表示するパワーメーター、 バッテリー残量計のほか、トリップメーターと兼用で後続可能距離も表示できるメーターがEVらしさ。

 セレクターレバーはトルクフルな「D」、市街地などでよりエコな走り方ができる「Eco」、 長い下り坂などで回生ブレーキ機能を強く働かせて充電する「B」と、走行状態に応じて3通りに切り替えられる。最大トルクは8. 4kgm/0〜2000rpmで、ペース車をしのぐ力強い走りが期待できる。充電は家庭用100Vなら14時間、 200Vなら7時間で100%完了し、急速充電の場合は30分で80%充電される。

 i−MiEVは、06年10月に第1号の研究車両が誕生。北海道から沖縄まで全国の各電力会社と共同で、 走行試験や市場での実用性評価を実施しながら、電池やモーターなどの改良を重ねてきた。航続距離(1充電走行距離)は、 試作第1号車の130kmから160kmに伸びた(10・15モード)。一方で、GSユアサ、三菱商事と合弁会社を設立し、 リチウムイオン電池の量産化にもめどをつけた。

 すでに今年度の生産台数を上回る購入希望があるという。個人ユーザーにも販売する来年度は5千台を見込む。また、 海外へは今年度、英国など右ハンドルの国へ約250台、来年度後半には左ハンドル仕様も生産し、 一気に1000台へと伸ばす計画だ。世界環境デーにあわせ、東京都港区の本社で開いた発表会で益子修社長は 「車社会の次の100年をひらくパイオニアとなる車」と話し、2020年までに総生産台数の20% 以上をEVとするなどの目標を示した。

 ベース車のiの最も高いグレードと比べて約300万円アップという価格が最も気になるところ。同社広報部は、 国の補助を前提に300万円前後を目標にしたという。独自にEV普及策を設けている神奈川県などの補助を活用すれば、 200万円台後半も見込める。

 当面、法人向けが主体だが、6、7の両日、横浜・赤レンガ倉庫広場などで開催される「エコカーワールド2009 (低公害車フェア)」に市販車を展示、試乗用として試験車も1台用意し、電気自動車を体験してもらう。

 

posted by いさた at 21:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人気ブログランキングへ 【当ブログや記事を評価していただける方へ】
最後までお読みいただきありがとうございます。m(_"_)m
上のバナーをクリックしていただけると励みになります。

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。