2009年06月03日

一酸化炭素中毒と賠償で破産

 山口県美祢市のホテルで一酸化炭素中毒事件が発生。有名な秋芳洞の近くで、 高槻の小学校からの修学旅行者たちが泊まっていたそうです。残念ながら、同行したカメラマンの方が亡くなられたそうです。

 もう一つは、高槻市体育協会が、サッカー大会の落雷事故で後遺障碍に対する賠償で、支払いが困難であるため、 近く破産するとのこと。

 

 中毒事件は、今のところ原因不明ですが、何かの不完全燃焼なのでしょうか。修学旅行先の事故では、 親御さん達も心配でしょうね。一酸化炭素中毒と言えば、練炭をイメージしますが・・・・あるいはガス給湯関係?

 破産の方は、財団法人でも破産するようなことがあるのだなあ、とちょっと驚きました。高槻市が絡んでいるので、 市が救済に乗り出したりはしないのでしょうか。

 

 どちらも高槻市が絡んでいる事件でした。それほど頻繁に見かけるわけではないキーワードがたまたま目に入って、 ちょっと気になった次第。

 

YOMIURI ONLINE
修学旅行客ら22人がCO中毒、同行者1人死亡

 2日午後5時50分頃、山口県美祢市秋芳町秋吉の「山口秋芳プラザホテル」で、体調不良を訴えている女性がいる、 と119番があった。同市消防本部の消防隊員が急行したところ、修学旅行の宿泊客らが吐き気、のどの痛みなどを訴えており、 3日午前0時現在で計22人が同市や山口市などの5か所の病院に搬送された。いずれも一酸化炭素(CO)中毒に陥っており、 旅行に同行していた関西美術印刷(奈良市)所属のカメラマン川副浩明さん(26)(京都府木津川市)が死亡し、男性教員(49) も一時、意識不明になった。

 同県警は、ホテル3階の一室から高濃度の一酸化炭素が検出されたことから、ガス設備の不完全燃焼などがなかったか、 業務上過失致死傷容疑で従業員らから事情を聞いており、3日午前10時から現場検証を行う。

 同県警や美祢市消防本部などによると、宿泊していたのは、大阪府高槻市立松原小学校の児童72人、 樋口哲夫校長ら教員5人。川副さんと女性看護師、添乗員も一緒に泊まっていた。

 3階にある女性看護師の部屋の中や付近で、川副さんと女性看護師、教員3人(女性2人、男性1人) の計5人が倒れていた。女性看護師が自室に入ったところ、間もなく倒れ、助けに入った教員3人、 川副さんも相次いで倒れたという。川副さんは、女性看護師の向かいの部屋に宿泊していた。

 119番通報から約3時間後の2日午後8時45分に、 同県警と美祢市消防本部が女性看護師の部屋で一酸化炭素の濃度を測定したところ、300ppmを検出した。 一酸化炭素は無味無臭で毒性が強く、200ppmに上昇すると、頭痛などが起こり、さらに濃度が上がると、 吐き気やめまいなどの症状が出るという。

 児童は当時、1階のレストランでプロパンガスのコンロを使い、焼き肉を食べていたが、6人がのどの痛みを訴え、 救助に駆けつけた消防隊員8人も病院に搬送されているが、命に別条はないという。

 高槻市教委によると、旅行は2日から1泊2日の予定で、同日朝、大阪を出発し、新幹線で広島に到着。その後、 バスでホテルに向かい、午後5時30分頃、到着していた。3日に秋吉台などを見学した後、帰阪する予定だったという。

(2009年6月3日  読売新聞)

 

落雷事故の賠償支払いで困窮、高槻市体協が破産へ

 大阪府高槻市で1996年に起きたサッカー大会中の落雷事故を巡る損害賠償請求訴訟で敗訴した財団法人・ 高槻市体育協会が、大阪地裁に近く破産を申し立てることがわかった。

 賠償金の工面には資産整理しか方法がなく、同協会の竹本寿雄会長は「解散してでも償わなければいけないと判断した」 と説明している。

 落雷事故は、96年8月に発生。私立土佐高校1年だった北村光寿さん(28)が試合中に雷の直撃を受けた。

 下半身まひなどの後遺障害が残り、大会を主催した同協会と土佐高に損害賠償を求め、高知地裁に提訴した。 昨年9月の差し戻し控訴審(高松高裁)で、約3億700万円の賠償が命じられ、確定した。

 同協会によると、賠償総額は遅延損害金を含め約5億円。これまでに土佐高側が3億4000万円、 同協会が約8000万円を賠償。同協会の残額約8000万円は土佐高が肩代わりし、支払いは終了した。

 しかし、同協会は肩代わり分の支払いが困難で、5月22日の緊急理事会で破産申し立てを決めた。 基本財産などから約5000万円を捻出(ねんしゅつ)して土佐高への返済に充てるという。

 北村さんの母みずほさん(56)は「協会が消滅しても、責任がなくなるわけではない。破産後は、 高槻市が責務を負うべき」と話した。

(2009年6月3日08時06分  読売新聞)

 

posted by いさた at 13:08 | Comment(2) | TrackBack(6) | 時事(なにわ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
山口のホテルの事故は、警察の検証によれば給湯ボイラの排気筒に亀裂が入っていて、排気ガスが漏えいし客室に回り込んだようですね。

修学旅行生が宿泊していたわけですから、時間帯によってはさらなる大惨事になっていたかもしれません。築30年といいますから、ボイラも排気筒もかなり老朽化していたと思います。現オーナーのもとでは一度も排気筒の点検はしていなかったといいますから、どうも「人災」の感じがしますね。
Posted by 三四郎 at 2009年06月04日 21:47
>三四郎さん

排気筒から漏れていたのですか。
長年、点検していなかったのなら、言われるように「人災」であったことになりますね。

食事時で、客室に人が少なかったのは、まさに不幸中の幸い。

少なくとも山口県内は、ガス関係設備の一斉点検となっているかもしれませんね。
Posted by いさた@管理人 at 2009年06月05日 00:12
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