29日、過去最大規模となる国の今年度補正予算が成立しました、およそ15兆円。これで日本国民の借金がまた増え、「景気対策」という名の良いのか悪いのかわからない施策がたくさん実行されるようです。
これで「エコカー減税」「エコポイント」という業界救済策が実行されることになりました。今まで、既に確定したかのような形で宣伝されていましたが、これでようやく確定したわけです。
さて、これらはまだマシな方かも知れず、特に筋が悪そうな対策も実現するかも知れません。「巨大国営マンガ喫茶」とも呼ばれている「国立メディア芸術総合センター」です。予算は117億円。
マンガやアニメ、ゲームを収集展示するらしいですが、具体的な展開が見えてこないとのこと。
個人的にはマンガ、アニメに並列で特撮作品、とかも書いて欲しいと思いますが、そこまで書かれていないのは、同列と見なされていないのか、一般の認知度が低いためなのか・・・・
それはさておき、例えば、マンガに関してなら、手塚治虫や水木しげる、石の森章太郎氏など、人物の功績や活躍を顕彰する施設は現在もあります。
これは、顕彰したい人物がたまたまマンガ家であった、とも言えるかも知れませんが、「国営マンガ喫茶」は違うスタンスのようです。
産経の記事を読む限り、日本のアニメなどは世界的に評価が高いから、国をあげて観光施設を造ろうじゃないか、という風に読み取れます。
まあ、作品を収集展示するにしても、国が絡んでいるなら何でもかんでも集めるわけにも行かず、ジャンルは限定されてくるでしょう。例えば「全国PTA協議会推薦」みたいな作品ばかりになったら、非常に面白いのかというと、そんなわけでも無い。
元々マンガやゲームなどはサブカルチャー的な面があって、そこにもいろいろな良さがあったりするわけで、お上のお墨付きをもらう、というのは馴染まないように思えますけどね。
ただし、マンガやアニメなどを「アート」ととらえ、国民の財産として、厳選した作品を美術館や博物館に収蔵する、という方向性はアリだと思います。「日本メディアアートミュージアム」みたいな感じで。
外国人向け観光だとか、変に商売っ気を前面に出してくるからおかしな事になってきているのでは。
こういったことも、今現在行うのではなく、アメリカの金融バブルが崩壊する前の景気がマシだった時期に実現に動いていれば、それほど反発は大きくなかったのかもしれません。
あるいは、もう少し将来、庶民の心に余裕が出来る時が来たら、その時動けば良いのではないかと思います。
景気対策の一環として行う、というのはどうにもタイミングが悪いし、今この時期に優先すべき事業とも思えません。優先順位と時期を誤っていると思いますね。
YOMIURI ONLINE
09年度補正予算成立…一般会計、過去最大13兆9千億円
2009年度補正予算は29日夕、成立した。
午後の参院本会議で野党の反対で否決された後、衆参の両院協議会で協議の不一致が確認された。これを受け、河野衆院議長が衆院本会議で、憲法60条の衆院優越規定による成立を宣告した。
補正予算の一般会計総額は、過去最大の13兆9256億円。小学校入学前3年間の子どもを持つ世帯主に1人当たり3万6000円を支給したり、低燃費車など「エコカー」への買い替えを補助したりする追加景気対策が、時限的に実施される。
(2009年5月29日17時10分 読売新聞)
産経ニュース
117億円の「巨大な国営マンガ喫茶」が誕生か
2009.5.29 22:49
マンガやアニメ、ゲームを収集展示する拠点施設の「国立メディア芸術総合センター」。29日、補正予算が成立したことで、国立初の「アニメの殿堂」は実現に向かうが、「巨大な国営マンガ喫茶」と揶揄(やゆ)する声もあり、具体的な中身は見えない。日本のアニメやマンガは「ジャパン・クール」と呼ばれ、世界的にも評価が高い。センターでは、こうした作品のセル画や生原稿などの資料を収集展示。実際にマンガを読んだり、アニメを見たりできるようにすることで、外国人観光客にもアピールする。
文化庁は「新たなコンテンツ産業の発展につながる」と強調。構想では、4〜5階建て(延べ床面積約1万平方メートル)で、東京・お台場が有力候補地。運営は民間に委託し、60万人の年間来場者を見込む。21年度の補正予算で事業費117億円を計上した。
しかし、巨額を投じる割には、具体的な展示内容が見えてこない。これに民主党がかみついた。鳩山由紀夫代表は「巨大な国営マンガ喫茶」と評した。同党が開いた勉強会でも「本当に計画通りに来場者数になるのか」「展示作品はどのように集めるのか」と批判が噴出。文化庁の担当者が答えに窮する場面も。
勉強会で意見陳述した漫画家の石坂啓さんも「お上にほめられて喜ぶ漫画家はいない。ものすごくつまらない施設になる」と批判。「私の作品は展示してほしくない」と突き放した。
文化庁は「予算成立後、できるだけ早く計画を進める」としている。




今この時期に「国立メディア芸術総合センター」なんかに投資するのであれば、
私も別の投資案件があると思うのです。
例えば、環境ビジネスなど次世代の基幹産業の育成や
国民生活の安定などすべきことは色々と・・・。
日本は国家のグランドデザインが見えない国ですね。
国立メディア...は麻生内閣だからこそ現実化する、という趣ですね。
おっしゃるように、日本の持つ環境技術を活用できる道を探る方が良いですね。
諸外国に対してアドバンテージが発揮できるうちに、なるべく早く。
目先の対策が必要なのは理解できますが、将来設計が無いようでは不安が続くばかり。
「選挙モード」になっているのでしょうね・・・