2009年05月24日

アルゼンチンアリ増殖中

 特定外来生物にも指定されている「アルゼンチンアリ」が国内で増殖中のようです。現在は7府県で確認されているそうで、輸入木材にくっついて侵入した可能性が高いようです。

 このアルゼンチンアリは世界的に問題になっているらしく、生命力・繁殖力が強いため在来種のアリを絶滅に追い込むなど生態系へ深刻な影響を与えるほか、家に侵入して人間を攻撃したり、あるいは家畜を攻撃することもあるようです。

 毒はないので、噛まれても痛いとか、不快である程度のようですが、気持ちの良いものではないですね。

 

 大阪では、こういった昆虫系の外来種として有毒の「セアカゴケグモ」が数年前から問題になっています。アルゼンチンアリはこれほどには言われていないようですが、大阪でも確認されているそうなので、思わぬうちに生息地が広がっているのかも知れません。

 

 このアリの駆除は、今のところ決め手となる方法が無いようです。外来種は人間の活動のため、本来の生息地以外に広がってしまったもの。とりあえずは、外来種と在来種をあわせた生態系が、ある程度バランスがとれるような方策を考えるしかないのでしょうかね。

 

 このような問題では、人間が考えた通りにうまく行くほど、自然の仕組みは単純ではないと感じていますが、こんな発想は、つまらない足掻きなのかもしれません。

 

 

Wikipedia
アルゼンチンアリ

 

asahi.com
アルゼンチンアリにご用心 繁殖力強力、7府県で拡大中

2009年5月24日9時55分

 体長2.5ミリと小柄ながら繁殖力が極めて強い、南米原産の外来種アルゼンチンアリが、国内で広がっている。在来種のアリを激減させるなど世界各地で問題となり、国際自然保護連合は「世界の侵略的外来種ワースト100」に挙げる。日本では93年ごろに広島県廿日市市で見つかって以来、現在7府県で確認されている。生息区域が広がっている愛知県田原市では今夏から本格的な駆除に乗り出す。

 田原市がこのアリの侵入を把握したのは05年夏。市役所そばの専門学校からの報告だった。同校では前年夏に「見慣れないアリの集団」を見かけ、当初は市販の殺虫剤で駆除した。年が明けてまた同じアリが出たため専門業者に相談したところ、アルゼンチンアリと分かったという。

 市は、近くの町内会向けに回覧板や説明会で、在来アリとの見分け方や駆除方法などを知らせ、環境省にも相談した。06年度から3年間の調査で市役所周辺での生息が判明。年間約100メートルずつ、生息範囲が広がっているというデータもあった。昨年は試験的に、約13.7ヘクタールに、ホウ酸などの毒入りのエサを置く駆除を行った。

 アルゼンチンアリは、環境省の特定外来生物に指定されている。女王アリが複数いて繁殖力が強く、圧倒的な数で在来アリのエサを奪って絶滅に追い込むなど、生態系を壊す恐れが深刻だ。

 生態に詳しい建設コンサルタント会社「復建調査設計」(広島市)の亀山剛係長は、「民家に入り込んで集団で食べ物に群がったり、寝ている人の体の上をはい回るなど、人間の生活に強い不快感を与える害虫。人間をかんだり刺したりはほとんどない」と話す。

 国内ではこれまでに、神奈川、愛知、岐阜、大阪、兵庫、広島、山口の7府県で確認されたが、侵入経路の特定には至っていない。

廿日市市は国内でいち早く駆除対策を始めたが、分布範囲が広く、まだ有効な効果は見られていない。田原市環境衛生課は早ければ7月にも、町内会などの協力を得て3日間、住宅や公園、道路などにゴキブリ退治と同様の仕組みの毒エサを設置する。

 22日は国連が定めた「国際生物多様性の日」。国連大学(東京都)で開かれたシンポジウムでは、アルゼンチンアリのように人間が意図していないのに海外から侵入してきた外来種をテーマに討論が行われた。講演したアハメド・ジョグラフ生物多様性条約事務局長は「世界規模の貿易や人の移動で、外来種問題と無関係でいられる人はいなくなった。経済的な損失、人や動物の健康と福祉に与える悪影響も極めて大きい」と警告した。

 同条約事務局によると、外来種が地球全体で引き起こす経済損失は、年間1.4兆ドルにのぼるとの試算がある。(冨岡史穂、久土地亮)

 

posted by いさた at 14:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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