男を家畜扱いしていると批判を浴びた、サイバーエージェント提供の「男の子牧場」は、5月19日でサービスを停止するそうです。
停止理由として、男性の個人情報が勝手に使われるのでは、という懸念が大きかったことや、サービス名称が不快感を与えるもので配慮不足だったことなどがあげられているとのこと。
「女の子牧場」も開設、といったような意地を通すこともなく、サービス開始から1週間で撤退。釈明はもったいぶって未練がましい感もあるものの、「配慮不足」という点を認めています。
常識的な終わり方ですが、サイバーエージェントという組織の質に対する疑問を残すことになりました。
この「男の子牧場」が使ったマトリックスによる分類やネーミングの手法は、サイバーエージェントから離れ、たぶん、他の出会い系サイトなどで今後も使うところ(使い続けるところ)が出てきそうです。
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産経ニュース
「男の子牧場」サービス停止 家畜扱い批判受け
2009.5.18 19:57サイバーエージェントは18日、女性が男性を紹介しあう婚活支援サイトとして人気のあったサイト「男の子牧場」のサービスを停止すると発表した。18日中に新規登録を停止し、19日からサービスそのものを取りやめる。同社は「サービスを再開する予定はない」としており、「提供頂いた登録情報、および男性プロフィール情報は、当社で責任を持って廃棄する」としている。
「男の子牧場」は、婚活(結婚活動)中の女性が、交友のある男性を仮想の「牧場」に登録し、女性同士で紹介し合うサイト。「牧場」には縦軸と横軸が設けられ、「イケメン←→ブサメン」「ボンボン←→貧乏」などのキーワードを設定して男性を “品定め”できる仕組みになっていた。これに対し、同社にはメールや電話で「人を家畜扱いですか」「配慮が足りないのでは?」といった約100件の苦情が寄せられていた。
サービスを停止する理由として同社は「男性の承諾を得る、個人情報は載せないという規定を作り、監視体制もとっていたが、知らないところで自分の情報が載せられているのではないかという(男性側の)懸念が大きかった」と説明。批判の大きかった「男の子牧場」というサイト名についても「不快感を与えたことは当社の配慮不足だった」としている。
同社は当初、サイト名について「昨今話題になっている『草食男子』というキーワードから連想し、女性がイメージしやすいようにという意図」でつけたと釈明したが、その後、サイト名の変更などを検討するとしていた。
どういう経緯で、この企画を出してきたのかは分かりませんが、SA的には、格好の炎上ネタを提供したに過ぎなかったような感じですね。ちょっと考えればすぐに結果は分かりそうなものですが、一部の女性社員の暴走、いや妄想でしょうかね・・・
炎上は確信犯、みたいな意見もあるようですね。
真相はわかりませんが、組織として妄想にOKを出したという点が、問題だろうと思います。