1年前の昨日、中国の四川省でM8.0という大地震が起きました。死者・行方不明者あわせて8万7千人という大きな被害が出ました。
昨年中国では地震の後はオリンピックがあったり、最近では北朝鮮のミサイル発射やら、新型インフルエンザが世界的に流行したりと、いろいろと気になることがあって、この地震のことは一昨日あたりのNHKのニュースを見るまでほとんど忘れておりました。
本来なら倒壊しないであろう学校の校舎が倒壊し、手抜き工事が発覚したり、「人災」の問題が噴出したりもしました。震源に近い街では倒壊した建物がそのままで残されていたりして、1年経ったと言っても、まだまだ復興に向かっているとは言えないようです。
復興には時間がかかりそうですが、今後、数年スパンの時間をかけて元に戻っていくことになるのでしょうか。
大地震については、日本も東海・南海地震の発生が危惧されています。ここしばらく、地震について注意をはらっていませんでしたが、四川大地震のことが、地震への注意を思い出すきっかけになりました。
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YOMIURI ONLINE
中国・四川大地震から1年、遺族の悲しみあらたに
【北川チャン族自治県(中国四川省)=佐藤俊和】死者・行方不明8万7000人を出した中国・四川大地震から12日で1年。四川省の各被災地では同日、追悼式が行われ、遺族らが犠牲者の冥福を祈った。約2万人が死亡・行方不明となった北川チャン族自治県では、多くの遺族が自宅のあった方角を向いて線香をたいた。
妻らを亡くした周元清さん(60)は、「今でも地震のことを考えない日はない。いっそあの時、一緒に死んでしまえば楽だったのに」と涙をぬぐった。
また、校舎が崩壊し、生徒ら1200人以上の犠牲者を出した北川中学校には、多数の警察官が警戒する中、関係者が続々と訪れ、悲しみを新たにした。遺族の中には、「古い建物は大丈夫だったのに、新しい校舎が崩れた。これは人災だ」と、当局への怒りをあらわにする人もいた。
(2009年5月12日22時30分 読売新聞)
【香港=竹内誠一郎】香港紙の明報は12日、中国四川大地震による校舎倒壊で生徒ら犠牲者1300人を出したとされる四川省北川チャン族自治県・北川中学の施工図と校舎倒壊現場の写真の鑑定を専門家に依頼した結果、同校舎に「手抜き工事」があったことが裏付けられたと報じた。
同紙は、香港大建築学部の朱濤・準教授らに鑑定を依頼。施工図で直径2・2センチを求めていた鉄筋が実際は1・6センチだったなど、校舎の強度に影響する問題点6項目が指摘された。
朱準教授は同紙に対し、「施工図に完全に従って建築していれば、校舎はひび割れが出る程度で済み、倒壊することはなかったはずだ」とコメントした。
児童生徒5000人以上が犠牲となった被災地の校舎倒壊については、「地元当局の汚職に絡んだ手抜き工事だった」との指摘も出ているが、同省政府は7日の記者会見などで「手抜き工事は確認されていない」との見解を示している。
(2009年5月12日23時26分 読売新聞)
暖かいお言葉ありがとうございました。
また病院へ行ってきます。
私も同じように忘れているので、このように自戒の意味で記事を書いたりしています。
ご親族の件は、どうかお大事に・・・