大阪府立高校の57歳男性教諭が、食パンなどをスーパーで万引きしていたことが発覚し、懲戒免職になったとのこと。本人の説明によると、生活に困っているわけではないが、小遣いが少なくて自分の食べるものを何度か万引きしていたらしい。
万引で捕まった当日は給料日だったが、お金を使い果たしていて所持金はゼロだったそうです。つつましく使っていたが、給料日に遂に使い果たして所持金ゼロ、というのは、困窮しているわけでもない家庭としては珍しいのではないかと思います。
教諭の年齢的に、子供の学費で金がかかるので小遣いが少なかったとか、家のローンが・・・とか、報道されない何らかの事情があるのかもしれません。
確かに、万引きも立派な窃盗、「万引き教諭」では生徒たちにカッコがつかないとは思いますが、本人が説明する事情が真実なら、そう悪質でも無い感じで、教諭がどことなく可哀相に思えてくるのですが、それでいて懲戒免職というのは処分として厳しすぎる気がします。
万引きされた店側が被害届を出さなかったため、刑事処分は無かったそうです。もしかすると、何か汲むべき事情があったのでは?と思えるのですが。
例えば、説諭とか減給処分ぐらいで、家計を管理しているであろう奥さんにも、「もう少し小遣いを上げてやってくれ」ぐらいのお願いをして、内々に済ましてあげるようなことは出来なかったんですかね。
57歳なら定年もそう遠くはないはず、免職ではなく、せめて退職金が出るように退職扱いにするとか。
懲戒免職の判断材料や決定プロセスがわからないのですが、ただ厳しくすれば良い、というものでも無いのでは。
YOMIURI ONLINE
給料日に小遣いなくパン万引き、大阪府立高の教諭懲戒免職
大阪府教委は11日、食パンなどをスーパーで万引きしたとして、府立高校の男性教諭(57)を懲戒免職処分にした。
教諭は「月々の小遣いが少なく、やってしまった。(食パンは)学校の冷蔵庫に入れて、翌週に食べるつもりだった」と話しているという。
府教委によると、教諭は4月17日の昼休みに、電車で移動した隣駅近くのスーパーで、食パン、インスタントコーヒー、ピーナツバターなど7点約2000円相当を手提げかばんに入れて盗んだ。
同日は給料日で、午前中に校内で200円でパンを買ったため、所持金はゼロだった。ほかにも6回、おにぎりなどを盗んだことを認めているという。
店側が被害届は出さなかったため、刑事処分はなかった。
(2009年5月11日21時48分 読売新聞)
産経ニュース
小遣いなく昼ごはんも万引き 大阪府立高教諭を懲戒免職
2009.5.11 23:18
パンやマーガリンを万引したとして、大阪府教育委員会は11日、府立高校の社会科の男性教諭(57)を同日付で懲戒免職にした。教諭は「小遣いが少ないので万引した。痛いほど反省している」と話しているという。
府教委によると、教諭は4月17日午後0時45分ごろ、大阪府羽曳野市内のスーパーで、マーガリンや食パン、ピーナツバターなど食料品ばかり計7点(2000円相当)を手提げカバンに入れて盗んだ。
店の警備員に発見され警察に通報されたが、被害届が出なかったため逮捕はされなかった。
この日は給料日だったが、朝に200円でパンを買ったため、当時、所持金はなかったという。教諭は「生活に困っているわけではないが、自由に使える金が限られていた」と説明。
「学校で食べる食料が少なくなってきたので翌週分を調達するため万引した」と話し、これまでもスーパーやコンビニで6回にわたって万引を繰り返していたという。
たまたま一文無しになることはだれでもありますよ。普通は同僚から借金したりいろいろ工面します。
この先生、どう見てもおかしいよ。
小遣が少ない→すぐに万引き、という事なら確かに教諭に問題有り、と思いますが、私は記事を見た印象では、何らかの事情があったのではないか?という感じを受けました。
万引きに至った実際の事情は伺い知れないのですが、この件に関しては、(今のところ)性善説的にとらえています。