世界の主要な図書館所蔵の珍しい書籍や地図、写真、絵画などをデジタル化し、ネットで無料で見られるようにした「World Digital Library」が開館しています。日本からは、国会図書館が参加しています。
英語をはじめ、7カ国語で使えますが、残念ながら日本語には対応していません。
現在の収蔵点数では、ヨーロッパとラテンアメリカが多いですね。日本の関係を少し見てみましたが、菱川師宣による小倉百人一首とか、日本国憲法の載せた官報や浮世絵、昔の地図などがありました。
データは、TIFF画像やPDFになっていて、自由に拡大して鮮明に見れます。
デジタル化したデータであって現物ではないのですが、日頃ならまず見れないものがネットで自由に見れる、というのは楽しいですね。場所別や年代別などで自由に検索できるのもデジタルデータの美点。
その反面、サイトでは古いものも綺麗に見えるせいか、古い時代の貴重な資料である、という感じはなかなか分からない。そんな現実感は、やはり実物しか持ち得ないのかもしれません。
World Digital Library (English)
http://www.wdl.org/en/
YOMIURI ONLINE
「世界デジタル図書館」開館、「源氏物語」もネットで
【パリ=林路郎】世界各国の主要図書館所蔵の珍しい書籍や地図、写真、絵画などを電子化し、インターネット上で無料公開する「世界デジタル図書館」が19日、開館した。
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ、本部・パリ)と、世界の計32図書館・文書館などが協力して実現。日本からは、国会図書館所蔵の「源氏物語」の印刷本や歌川国芳の浮世絵、日本国憲法を公布した1946年11月3日の官報号外などが紹介されている。
国連公用語(英仏中露・スペイン・アラビア各語)にポルトガル語を加えた7言語で検索が可能。
アドレスは、http://www.wdl.org
(2009年4月22日00時56分 読売新聞)