製造工程での大幅なCO2削減やリサイクル材料の使用などをうたい、ヒット作となった日立の冷蔵庫が、 実はうたい文句ほど環境を考慮していなかったことが発覚しました。公正取引委員会より排除命令を受けています。
この製品は、経済産業省の「省エネ大賞」を受賞していましたが、返上したとのことです。
こういうことがわかった、というのはやはり内部告発でしょうか?偽装となった原因は、 開発セクションと商品企画セクションの間で連絡の不備があり、実際の商品と宣伝文句の間に乖離ができてしまった・・・つまりは 「過失」ということらしいですが、どこまで本当なのでしょうか。
実務でどうしているのか知りませんが、発売前に最終的に確認したりはしないんでしょうかね。過失であっても、 確認していないということであれば、製造側としてはあまり関心が無い事柄なのかもしれませんね。
製造工程でCO2を48%削減と言っていたものの、実際には大きく下回っていたらしいです。 48では無く4.8だったとか、あるいは30年前の当社比で48%だったとか?
実際の削減量を知りたいですが、出ていません。日立のサイトをザッと見ても、製造工程での削減量は書いていませんね。
冷蔵庫の購入にあたって、今回指摘された「エコ」であることが、動機としてどれぐらいのウェイトを持つのか。 第1位ではないでしょうが、日立を選ぶ理由の一つになっているのなら、ある意味、購入者を裏切ったことになりますね。
こういった偽装が発覚すると思うのは、「氷山の一角」かな、ということです。
YOMIURI ONLINE
日立冷蔵庫で“エコ”不当表示、省エネ大賞も返上
廃棄された冷蔵庫の樹脂を断熱材に使い、製造工程での二酸化炭素(CO2)排出量を48%削減したなどとうたいながら、 実際にはリサイクル材をごくわずかしか使っていなかったとして、公正取引委員会は20日、日立製作所の子会社 「日立アプライアンス」(東京都港区)に対し、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。
問題の冷蔵庫は昨年度、経済産業省の「省エネ大賞」を受賞したが、同社は命令を受けて大賞を返上、同省もこの日、 受賞を取り消した。
公取委によると、同社は昨年9月以降に発売した冷蔵庫9機種について、ポスターや新聞広告で 「使用済み冷蔵庫の樹脂を極細繊維化し、真空断熱材の芯材として活用」などと表示。しかし、 このうち6機種ではリサイクル材は使っておらず、残る3機種も、わずかな量しか使っていなかった。また、 9機種の中の1機種では、カタログや自社サイトで「真空断熱材製造工程でのCO2排出量 約48%削減」と表示していたが、 実際の削減量は48%を大きく下回っていた。
同社では昨年、リサイクル材を活用した冷蔵庫の開発を目指していたが、 夏頃になって効果的な断熱効果が得られないことが判明。ところが、開発を担当する設計部と、 カタログやポスター製作を担当する商品企画グループとの連絡に不備があり、結果的に不当表示になったという。
また、昨年9月に行われた省エネ大賞選考のためのヒアリングでも、同社は、 当時はリサイクル材を使っていない機種しか販売していなかったのに、経産省の担当者に「既に発売済み」と説明していた。 省エネ大賞は、消費電力などエネルギー効率だけでなく、製品自体の「省資源性」も考慮して決めるといい、担当課では 「省エネ大賞を始めて19年だが、受賞取り消しは初めて」としている。
同社は「お客様に誤解を与え、深くおわびします」とコメントしているが、製品の性能には問題がないとして、 返品や交換は受け付けない方針。
(2009年4月21日02時21分 読売新聞)



