横綱・白鵬が、引退後は日本に残って親方になりたい、という意思表明をしたそうです。引退後を問う質問に対して、 「今は相撲道に精進していくことしか考えていない」的な答えもあるかと思いますが、具体的に思うところを言ったようですね。
親方になるためには、日本に帰化する必要があったり、身内やモンゴル国民の反対が予想されるそうです。 そのあたりで時間が必要と考えて、今のうちから引退後の方向性を出してきたのでしょうか。
もしそうであれば、自分の将来をしっかり考えている、と言うべきかも知れません。あるいは最高位まで上り詰めて、 精神的にちょっと燃え尽きてしまったところがあって、今回の発言につながった可能性もあるのかも。
白鵬はまだ24歳。あの強さと年齢からすれば、当分は横綱として君臨できると思います。ただ、こんな話を聞くと、 引退もそう遠くは無いのか?と感じてしまいますね。
産経ニュース
白鵬、親方への意志を明言 日本国籍の取得固める?
2009.4.15 16:48
大相撲の横綱白鵬(24)が15日、引退後は親方として日本に残り後進の指導にあたる意向を示した。 雑談で興味を示したことはあるが、公に表明するのは初めて。
東京・有楽町の日本外国特派員協会での講演で引退後について問われ、「いまの自分があるのは相撲のおかげ。 引退後は日本に残り、親方になって弟子を育てたい」と明言した。さらに「モンゴルの人たちはプライドが高い。 僕のお父さんはモンゴル相撲の大横綱だから、その子供はモンゴルに残ると思っている。 難しいけれど一生懸命やることによって認めてもらいたい」と、母国の国民感情を考慮した慎重な言い回しで続けた。
親方になるために必要な年寄株取得は、日本国籍が条件。引退後のモンゴル政界進出もうわさされ、 日本国籍を取得しない同胞横綱の朝青龍とは違い、日本に骨を埋める覚悟を固めたようだ。
また、誤解されがちな「かわいがり」にも触れ、「45分間かわいがられたこともある。つらくて泣き、 終わった後に先輩に『お前は強くなるんだからがんばれ』といわれてまた泣いた。それがあるから今がある」 と懐かしそうに振り返った。