先日アップした記事「2009・春・桜・花々」の写真は、このカメラで撮影したものです。昨年9月半ばに購入したので、約7ヶ月使っています。
これ以外に、2006年11月に購入したオリンパスFE-200も現在併用しています。FE-200の方は、私が使うこともあれば、子供たちの練習台になることもあります。
[概 要]
CanonのコンパクトデジカメPowerShotシリーズでも、中の上ぐらいの位置だと思われる。有効800万画素、レンズは35mm換算で36〜360mm。ズームは光学10倍、デジタル4倍で、最大40倍。
最近のデジカメなので、FE-200には無い、顔認識AFの機能もある。また、オート設定でも絞り優先やシャッタースピード優先といったモードやマニュアルモードがあり、一眼レフには遠く及ばないものの連写機能もある。(1.3〜0..8枚/秒程度)
サイズは、W108.7xH71.4xD46.7mm、電池とカードを除く質量は265g。記録メディアはSDカード。さらに詳しい情報は情報は下記のメーカーサイトにあり。
Canon
デジタルカメラPowerShot SX100 IS機種仕様
[購入まで]
購入に至った経緯は、単刀直入に言うと、「衝動買い」(汗)。
9月のある日にヤマダ電機に行ったところ、ちょうど後継機(現時点での最新機種)であるSX110ISが発売になり、SX100ISは在庫処分として安売り中。確か、¥22000+ポイント15%還元ぐらいだったと思う。
1万円以上の値引き・・・光学10倍というスペックでこの値段なら「買い」だ、ということで購入。色は、本来はブラックとシルバーがあるが、在庫がシルバーしか無かったためシルバーにする。ブラックの方が高級感はあるが、この際カラーには目をつぶる。
一応、他の候補としてSONYのCyberShot、PanasonicのLUMIXで光学10倍のクラスを見るには見たが、いずれも30000円台だったので止め。新型のSX110ISも、おおよそ画素数が900万画素・ボディがややコンパクトになったぐらいで30000円台だったので見送り。
「デジカメに1000万画素はいらない」を読んだ今になって考えると、画素数が少し低いモデルを選んだ私の選択は全くかまわなかったということになるようだ。
カメラ本体以外には、2GBのSDカードと、単三サイズのエネループ、液晶の保護フィルムを買う。PowerShotシリーズは内蔵メモリが無く、メディアが無いと撮影できない。また、電池は単三電池でSX100ISの場合は2本使用する。
後日、ヨドバシカメラで追加でネックストラップとカメラケース(Lowepro Apex 60 AW)を購入。ケースにはネックストラップをつけたSX100ISと、予備の電池を入れると丁度良いおさまりになる。
[使用感]
1.操作性
操作性はFE-200とだいたい同じなので、使い方では特に困ることは無い。本体正面のダイヤルで機能選択、ズームは人差し指のレバーで操作する。
また、本体背面の液晶横に決定ボタン、そのまわりに回転するホイールがある。ホイールを回転させることで、シーンモードの選択や、再生時の写真送りなどが出来る。これも慣れると割と使いやすい。
本体はFE-200よりも大柄なので携帯性は劣るが、電池を入れる部分が出っ張っていて、手に握ったときのホールド性は良い。
2.撮影時
撮影は、オートフォーカスが強力でピントが合いやすく、ピンぼけを起こしにくい。失敗は少ない。FE-200ではズーム倍率が大きくなるとピント合わせが結構難しくなるが、SX100ISはそんなことはない。顔認識AFは、風景や静物を撮ることが多いせいか、今のところそれほどの意義を感じていない。
フラッシュは自動ではなく、手で跳ね上げるスタイル。好みが別れると思われるが、フラッシュをあまり使いたくないタイプであれば、こちらの方が使いやすい。
私はプログラムオートでフラッシュを使わず撮影することがほとんど。プログラムオートなら、普通のオートと違ってマクロや連写モードに入れるので便利。そのうち、絞り優先ややシャッタースピード優先も使っていきたいと思っているが、まだそこまで達していない。
光学10倍ズーム、(遅いが)連写機能があるのは、運動会では恩恵を感じる。連写だと、ビデオの動画とはまた違った趣があって面白い。SDカードへの書き込みも速いので、連写時の液晶画面と実際の風景の動きのギャップは、FE-200ほど大きくはない。
動画はFE-200よりも鮮明に撮れ、コマ落ちすることも無い。ブラウン管TVに映すのなら十分な画質があると思う。ただし、音声はあまり良くない。
3.画質、撮影可能枚数
画質は、600万画素のFE-200に比べると粒は細かいがするが、歴然とした細かさではない。色合いは、FE-200よりは抑え気味・おとなしめ、悪く言うとやや「眠い」色で、比較するとやや暗めに感じる。どちらかといえば、FE-200の色合いの方が好み。
撮影可能枚数は、2GBのSDカードでラージサイズ(3264x2448ピクセル)・ファイン画質の場合、936枚撮影可能。
4.電源
エネループ使用時、フラッシュをほとんど使わなければ、300枚程度は撮影可能。普通の単三電池では150枚前後で、おおよそ半減する。専用バッテリーのFE-200よりは持ちが短い気がするが、単三電池なのでいざとなったら替えの電池は入手しやすい。
[改善を希望する点]
連写機能を使うと、液晶画面では追い切れないので、やはり光学ファインダーが欲しいと思う。
また、広角側が35mm換算で36mmまで、というのが微妙なところ。FE-200は28mmまであるので、もう少し広角側があれば良いなと思う時がある。
[総合評価] ★★★★☆
失敗が少なくズーム倍率も高く、機能も一通りそろっており、おおよそ、そつのない良いカメラだと思います。運動会やイベントなど、シャッターチャンスを逃したくない機会には、FE-200より信頼がおけるカメラだと思うので、星4つの評価。
ただ、突出して優れていると感じられる点が無いことと、やや「眠い」色合いはちょっと残念な点です。
今よりも、私自身が写真撮影に対してこだわりが出てくれば、このカメラの良さがもっとわかってくるのかもしれません。