今年度から、「土木設計技士」という資格試験がはじまるそうで、願書の配布が文末のサイトではじまっています。 資格の趣旨としては、『技術士のようなコンサルティングエンジニアだけではなく、 実務型のテクニカルエンジニアの存在と責任を明確化させる』ということのようです。
資格として、技術士が判断や提案と言ったコンサルティングを主とするなら、 土木設計技士は設計実務の手仕事を主とする、といったところなんでしょうか。もっと平たく言えば、元請は技術士、 下請や孫請は土木設計技士?
受験関係の書類も、サイトからダウンロードしてWordに直に打込んで郵送してくれ、ということになっていて、 ダウンロードやソフト操作と言った技術的な問い合せには応じない(土木設計技士には当然必要なスキルだからという建前)ともなっています。
また、試験前には学習用のウェブサイトで自習できるようにするようです。合格発表はサイトへの掲示と、 メールによる連絡だそうです。これで受験料は12600円なり。
こういうのが今風なのでしょうが、手抜き、おっとコスト削減というべきか?とにかくそのような感じを受けています。 何となく、実体があるのかどうか不安な感じというか・・・
土木設計技士は今のところ国家資格でもないし、業務受注に際して評価されるような資格でもありません。また、 今年が初めての資格試験なので、どんな内容や傾向の問題が出るといったこともわかりません。 (学習用のサイトである程度発表されるようでもあります)
資格取得のメリット・デメリット、という事を論じられるような段階では無いように思いますが、 今の時点では合格によるメリットは無いでしょうね。これから数年、十数年と試験が継続して行われ、 それなりに業界で認知されるようになってくれば、また状況は変ってくると思いますが。
土木設計技士の試験は、7月26日と秋の技術士一次試験よりも早くに行われます。学習用のサイト利用とあわせ、 技術士一次試験の前哨戦と位置づけ、当落は別として受けてみても良いかな、受験料を支払う価値はあるだろうか? と思案中です。願書の提出は4月27日から1ヶ月間。
職業訓練法人 全国建設産業教育訓練協会
富士教育訓練センター・土木設計技士
http://www.fuji-kkc.ac.jp/doboku-elearning.asp