昨年の9月、残留農薬やカビなどの問題で食用にできない「事故米」を、三笠フーズが食用に転用していた食品偽装事件が発覚しました。
その当時、知らないうちに事故米を納入され「被害者」だった美少年酒造ですが、実は社長が長年にわたって三笠フーズから裏金を受け取っていたことがわかりました。信用は失われてしまいましたね。
裏金は、等級の低い米を高い米と偽って三笠フーズに納入させ、その差額分を裏金にしていたそうです。金額は年間150万や200万で、不良債権処理や小遣いに使っていたらしいです。
これは、美少年酒造と三笠フーズの間だけだったのか、という疑問が出てきます。他にもいくつも同じケースがあるんじゃないでしょうかね。
また、どうも金額が少ない気がします。もし、本当にこれぐらいの額だとしたら、使い道は、どちらかというと社長の小遣いがメインだったのでは?
美少年酒造側は、事故米の問題は別だ、と言っているそうですが、それも疑わしいような。双方が了解済みだったのか、それとも三笠フーズの方が役者が上だったのか。
結局、だまされるのは消費者だけでしょうか。一等米が三等米でも、安全で「うまい」と感じるならそれでよいのかもしれませんが・・・
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「事故米」を食用に転用
2009.04.18 14:25 追記
美少年酒造が民事再生法を申請したとのこと。信用が無くなり、商売にならなくなったそうです。目先のわずかな利益よりも、信用が大事ということですね。
asahi.com
「三笠フーズ側から裏金」美少年酒造社長が謝罪会見
2009年4月1日0時10分
熊本県城南町の清酒メーカー「美少年酒造」の緒方直明社長は31日、事故米偽装事件で不正競争防止法違反(虚偽表示)罪で起訴された米販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の関連会社「辰之巳」から、実際は一部を等級の低い米を納入させたのに高級米を納入させたことにして、浮いた分の差額を裏金に回していたと明らかにした。会見を開き、謝罪した。
緒方社長によると、美少年酒造が農協から一等米を仕入れて辰之巳に精米を委託しながら、実際は三等米とみられる米を納入させ、浮いた差額は三笠フーズ社長の冬木三男被告=不正競争防止法違反罪で起訴=が年に一度、緒方社長にまとめて渡していた。緒方社長が社長に就任した87年にはすでにやっており、07年は140万円だったが200万円を超える年もあった。裏金は、自社の酒を飲食店に置いてもらおうと資金を貸したまま、回収できなくなった不良債権の処理などに使ったという。
美少年酒造は、三笠フーズ側が転売した事故米の納入先の一つ。辰之巳がベトナム産米を「国産100%」と偽る証明書を美少年酒造に渡したことなどから、農林水産省は不正競争防止法違反容疑で三笠フーズ側を告発している。
緒方社長は「今回の問題と事故米問題は別。等級の低い国産米で返ってくると思っていた。まさか事故米が入るとは思わなかった」と強調。「経営が厳しく、不良債権の処理が進まないので誘惑に負けた。応援してもらった方々への大きな裏切り行為で、申し訳ない。私の身柄も含め、責任を明らかにしたい」と謝罪した。
美少年酒造のお酒をお世話になった方に
贈ったことがありまして・・・。
なので、とってもショックです><
バレなければ良いという企業体質。
消費者をバカにするのもいい加減にしてもらいたいですね!
また、遊びに来ます♪
はじめまして、コメントありがとうございます。
確かに、これでは消費者はバカにされていますよね。
ただ、純粋に味の違いや品質の違いを感じ取れるのか、となると難しいものがあるので、その辺につけ込まれているのですね。
他の酒造メーカーについても、同じ例があるのではないかと疑ってしまいます。