愛知県半田市の市立中学1年の男子十数名が、「先生を流産させる会」と称して、妊娠していた30代の女性教諭の担任に対し、給食への異物混入をしたり、椅子のネジを緩めるといったことを行っていたことがわかったそうです。
担任やおなかの赤ちゃんへの影響はとりあえずは無かった模様です。
そんな会を結成した動機が、席替えの方法や部活で叱られたことへの不満だったそうです。具体的にわからないですが、取るに足らないようなつまらない理由ですね。大人から見るとこんな感じですが、未熟で世間が狭い中一では大問題になるのか?
校長のコメントでは、軽いノリからエスカレートしたということですが、やったことからは陰湿な感じを受けます。母親に何かあれば、赤ちゃんが危ないだけでなく、場合によっては母体までも危険になることがあるでしょう。
幸いにも会の目的が達成されることなく、事実が発覚したわけですが、やった当人たちは自分達の行為を理解できていないでしょうね。目的を達するための手段は情報として知っていて、いろいろと思いつくのでしょうが、そこから起きる結果が何を引き起こすのか、という想像力と感受性に欠けているように思います。
こういったあたりが、未熟であるという由縁なのでしょうか。
校長は「命の重さについて、より指導を徹底してゆきたい」とのこと。当然のことで、指導ではまだ手ぬるい感じもありますが、学校だけでなく保護者も一緒になって、厳しく指導する必要がありますね。
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生徒が「先生を流産させる会」 いすに細工、給食に異物
2009年3月28日10時43分
愛知県半田市の市立中学校で、担任に不満を抱いた1年生の男子生徒十数人が「先生を流産させる会」と称し、妊娠中の30代の女性教諭に対し、いすのねじを緩めたり、給食に異物を混入したりしていたことが分かった。
同市学校教育課によると、生徒らは今年1月から2月にかけて、教諭の車にチョークの粉やのりなどを混ぜ合わせてふりまいたり、いすの背もたれのねじを緩めたりしたほか、消臭や殺菌、食品添加物などに使われるミョウバンを理科の実験の際に教室に持ち帰り、教諭の給食に混ぜたという。
見かねた周囲の生徒が2月下旬、別の教諭に伝えて問題が発覚した。担任がけがをしたり、体調を崩したりすることはこれまでなかったという。
学校側が事情を聴いたところ、席替えの方法や部活動で注意されたことへの不満を口にする生徒がおり、「先生に反抗しよう」という話が持ち上がったのがきっかけだったことが分かった。学校はその後、保護者を呼んだうえで生徒を指導し、生徒らも反省の態度を示しているという。
校長は「個々にはいい子たちで、最初は信じられず、仰々しいネーミングにも驚いた。ただ軽いのりからエスカレートしたようで、計画的とまでは言えない。命の重さについて、より指導を徹底していきたい」と話している。
事件の詳しい状況がわかりませんが、指導していく、となったのは、担任の意向などもあったのかもしれません。
学校側が真摯に考えた上での「指導をしていく」という覚悟なら、厳罰で臨むよりも困難な方向を選んだな、という感じを受けます。