2009年03月23日

郵便ポストが街づくりに一役買う

 赤色ではなく抹茶色や黄色・黒と言った郵便ポストが、街のシンボルとして街づくりに一役買っているらしいです。

 もとは、抹茶の生産地で、過去に鋳物の丸形ポストを生産していたという地縁を活かして、愛知県西尾市で 「抹茶色の丸形郵便ポスト」が作られたのが始めのようです。現在の主流の角型ではなく、丸型であるという点がミソですね。 懐かしくも、愛嬌のある形が良いのではと思います。

 

 関連して、宮城県大崎市が黄色いポスト(幸せの黄色いハンカチだそうで)、 また和歌山県の熊野本宮大社が黒色ポスト(八咫烏だそうです)と、これに続くような動きもあるようです。

 自治体の交流のネタにもなっているようで...

 

街づくりのネタの一つとして、面白い動きだと思います。

 が、あまり様々な色が出てきたり、地域との関連が薄い中でのポストの採用だったりすると、 今度は陳腐化してしまって飽きられてしまいそうですね。限度があるでしょう。

 

 あとは、ポストが佇む街の風景ですかね。斬新な色のポストが街に馴染むのか。

 シンボルなのは良いですが、街の中で林立させず、適度に数を設置すると活きてくるでしょうね。特に、 明るいパステルカラー調だったりするなら、ここぞ、という数カ所のみに使うべきだろうと思います。

 

asahi.com
郵便ポスト、色仕掛け 抹茶・黄・黒…街おこしに一役

2009年3月23日17時12分

 抹茶の生産地にちなみ、抹茶色に塗ったユニークな郵便ポストが愛知県西尾市にお目見えしてから約1年。 ポストを活用した街おこしや他の自治体との交流が、住民主導で盛り上がっている。

 ポストは、同市在住の画家の斎藤吾朗さん(62)が、「抹茶色のポストを市のシンボルにしたい」 と発案したことがきっかけだった。

 西尾市は元々、鋳物産業が盛んな土地柄で、約40年前までは鋳物製の丸型ポストを生産していた。 この斎藤さんの思いに、地元でフォークリフト部品製造業の稲垣信夫さん(71)ら有志が資金面などで協力。 行政の協力がほとんどない中、昨年2月中旬、市内の井桁屋公園に設置した。

 全国で初めての抹茶色の郵便ポストに注目が集まった。

 宮城県大崎市の商店街の女性たちや県議らは昨年、相次いで西尾市を視察に訪れた。大崎市は05年、 「幸福の黄色いハンカチ」にちなんだ黄色のポストをつくり、観光キャンペーンに力を入れていた。

 この視察をきっかけに、今度は昨年10月、斎藤さんが大崎市を訪れた。 黄色のポストを題材にした巨大な絵を描き、1〜3月に、東京、大阪、名古屋の百貨店で展示を開催。10月には、 大崎市の商店街などの招きを受け、展覧会を開く予定という。

 全国の郵便ポストの写真を撮っている写真家の庄司巧さん(44)=名古屋市=は、信号機になぞらえて、 通常の赤色、西尾市の緑色(抹茶色)、大崎市の黄色をそろえ、「シグナルポスト」と名付けた本のしおりを販売した。 しおりは好評で、両市の交流拡大にも一役買っている。

 また、世界遺産となっている和歌山県の熊野本宮大社から、同大社の象徴で、真っ黒な3本足の霊鳥「八咫烏 (やたがらす)」にちなみ、「黒色のポストがほしい」との相談が斎藤さんに舞い込んだ。

 そこで、稲垣さんが試作品をつくった。稲垣さんは、地場産業の活性化を目指し、 01年に高さ50センチの鋳物製の丸型ミニポストを考案し、1本1万9800円で1千本を売った実績があった。 その時の経験を生かし、黒色のミニポストを完成させた。稲垣さんらは今後、赤、黄、 抹茶など7色のミニ丸型ポストをつくり、全国に販売する計画だ。

 斎藤さんは「携帯電話やメールが連絡手段の主流となる中で、心と心をつなぐ手紙や、 ポストの存在が改めて大切になっていると思う。ポストのネットワークの輪を広げて、街の活性化を目指したい」 と話している。(連勝一郎)

 

posted by いさた at 18:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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