ドイツ公共放送が、450年前に亡くなっている数学者宛に、受信料の請求書を発送し、ドイツで話題になっているそうです。以前、同じような例で、200年前に亡くなった詩人シラー宛に送ったこともあるとのこと。
数学者はアダム・リースという人で、生前の家が記念館になっていて、そこに請求書が届いたそうです。リストを元に送っているらしいのですが、そのリストではアダム・リース先生が生きていることになっていたのでしょう。
しかし、そんなリストが作成されたと言うことは、記念館の所有者はいまだにアダム・リースその人になっているのかも知れませんね。
しかし、ここまで常識外で、特に弊害もないミスだと、笑い話になってしまいます。請求額はいくらぐらいだったんでしょうね。ドイツの制度にもよりますが、公共放送開始以来の受信料が請求されていたりしたんでしょうか(笑)
もし、日本のNHKで同じようなミスがあったら、格好のバッシングのタネになりそうですが、ドイツ国内ではどんな反応なんでしょうね。
asahi.com
450年前に死去の数学者に受信料請求 ドイツ公共放送
2009年3月15日6時28分
【シュツットガルト(ドイツ南部)=金井和之】テレビもラジオもない450年も前に死亡したドイツの数学者あてに公共放送受信料の請求書が届き、話題になっている。
公共放送の受信料徴収センター(GEZ)から、数学者アダム・リース氏あてに受信料の滞納通知と振込用紙が届いたのは、東部のドレスデンに近い町にあるアダム・リース記念館。ミュンヒ館長が11日、明らかにした。「リース氏は1559年に死亡しました」という返事をGEZに出したが、その数週間後には督促状が届いたという。記念館はリース氏が1525年に購入した自宅を利用している。
GEZは「受信料の未払い防止のため一般に入手可能な住所録を利用する権利がある。リストは生存を前提にしているが、間違っている場合の通報には感謝している」とのコメントを発表。昨年も、詩人シラーの名前のついた学校に、200年前に死んでいるシラーあての請求書を送ったことがある。
逆に考えると、ドイツでは公共放送といえど、死亡届などのデータと、自前の請求先の名簿とがリンクされていないということを意味していると思うのですが、その意味では各機関が独立しているのか!と思う反面、公共放送ならリンクくらいやっとけよ、という感じもしますね。
やはり、個人情報保護といった点から、公共放送といえども、リンクできないのかも知れません。
ドイツの公共放送も、日本と同じようにTVのある世帯のみの課金なのでしょうかね。