高知市立中学校の男子バスケットボール部のコーチを務めていた59歳の男性が、「ハトがうるさい」と部員に殺すように指示し、部員2名が実際に首を切るなどして殺していたことがわかったとのこと。
この男性は教員ではなく、部活動指導のために外部から招かれた人物であるため、教育委員会は処分を下すことは出来ないようです。指導を止めさせるぐらいだそうです。
CATVを見ていると、古いドラマやアニメなどでは、今ならちょっと無いような残酷表現や、差別的表現が出てくることがあり、それについての断りのテロップが出てくることがあります。昔の方が、「死」ということに関しては身近であったように思います。
このコーチも、年齢的に今とは違った感覚で育ってきているでしょうから、「うるさいから殺してしまえ」というのは、もしかするとごく普通な思考だったのかも知れません。
もちろん、現在ならハトを殺してこい、というのは残酷なことであり、指示してやらせるようなことではありません。しかしそれが行われたと言うことは、よほど強制力があり、コーチの指示に抗うことが出来なかったのか?それとも、生徒たちに殺害への興味があり、コーチの言葉が後押しになったのか。
殺害実行に至った動機・事情が気になるところです。
asahi.com
「ハトうるさい」中学バスケ部コーチ、生徒に殺させる
2009年3月14日11時31分
高知市立中学校の男子バスケットボール部で外部コーチを務めていた男性(当時59)が昨年12月、練習中に部員の生徒2人に対してハトを殺すよう指示し、生徒が実際にハトの首を切って殺していたことがわかった。取材に対して市教委などが説明した。
市教委などによると、男性は高知県教委の「スポーツエキスパート活用事業」で昨年5月からこの中学の部活動指導に招かれた。12月21日、市内の県立高校で合同練習をした際、敷地にいたハトがうるさいとして殺すよう指示し、生徒2人が2羽の首を切るなどした。直後、この高校の教員が校内で首のないハトを見つけ、男性を問いただしたところ「生徒に殺すように指示した」と認めたという。
男性は翌日から部活動の指導を外れ、冬休み中に計画していた部の県外遠征などは取りやめた。中学と男性は12月26日に生徒2人と保護者に謝罪し、同28日に保護者会で経緯を説明したという。市教委の担当者は「子どもの心に与えた影響は大きい。男性は教員ではないので処分はできないが、今後は他校でも指導させない」と話した。