2009年02月21日

環境省のモデル校を返上

 京都府八幡市の中学校が、環境省の補助事業「学校エコ改修事業」のモデル校を返上し、 国からの補助金を返還することにしたそうです。

 地方自治体が補助金を返還するのは珍しいケースのように思えますね。モデル校を返上するのは、 生徒が授業に集中でき、学力向上につながるようにと新年度から、モデル校以外の学校にもエアコンを設置することにしたから、 というのが理由だそうです。

 エアコンはCO2を排出するので事業の目的にあわない、とも考えているようです。

 

 これは、温暖化防止に対する市の考え方・姿勢が伝わってくる話ですね。モデル校として、 断熱や通風に配慮した校舎改修の設計を既に行っているそうですから、そのまま改修して、 ついでにエアコンを設置したら良いのではないでしょうかね。

 ただ、モデル校以外の他の学校にもエアコンを設置するそうなので、 どちらかと言えば予算の制約(額と使途の問題)の方が大きいのかもしれませんね。

 

 仮に、校舎を改修してエアコンをつければ、一般的なエアコン設置の学校よりも、 エアコンを運転する頻度が下がりますとか、冬なら設定温度をより低くしても快適ですとか、そういったことになれば、 環境に配慮していると言えると思いますがどうなんでしょう。

 もっと厳格に考えて、今はエアコンが無いのだから、このまま暑さ寒さはエアコン無しでしのがないとエコではない、 と考えているのでしょうか。もしくは、改修工事でのCO2の排出量云々、ということまで考えての判断なのか。

 学校の校舎は長期間使う建物だし、災害時の避難場所にもなっているでしょうから、エアコンの設置とは別に、 エコ改修することには意味があるんじゃないでしょうかね。

 

 

 さて、学力向上だ、となったのは全国学力テストで全国平均を下回ったためだとのこと。

 授業に集中できるようにと、空調の効いた部屋を用意してもらえるなんて、今の生徒は恵まれていますねぇ。 私が学生だった頃は「心頭滅却すれば火もまた涼し」といった姿勢で授業を受けていましたが、時代は変りましたね。

 

 果して、エアコン設置の効果の程は?この効果があったとなったら、全国にこの流れが波及するんでしょうか。

 エアコンに限らず、あまりに恵まれていては、勉強する意欲がもうひとつ湧いてこないような気もします。

 

環境省エコフロー
http://www.ecoflow.go.jp/

 

YOMIURI ONLINE
勉強優先「エコやめた」京都の中学校、環境省のモデル校返上

 京都府八幡市は19日、市立男山第二中で進めていた二酸化炭素(CO2)削減に向けた環境省の 「学校エコ改修事業」を中止すると発表した。

 市は新年度から生徒の学力向上を目的に同中などにエアコンを設置することにしたといい、 「エアコンはCO2を排出するため、事業の目的に合わない」として国の補助金約2100万円を返還することにした。 明田功市長は「温暖化防止から逃げたと言われてもいい。生徒には涼しい教室で、一生懸命勉強させたい」と話している。

 同中は2007年度、事業のモデル校に指定され、市は校舎2棟で、断熱や通風に配慮した改修を計画。 総事業費6億円のうち4250万円で実施設計を策定した。

 しかし、07年の全国学力テストで市内の中学3年生は国語、数学とも全国平均を下回ったことから、市は、 生徒が授業に集中できるようにと、09年度から全市立中4校でエアコンを設置し、同中の改修は取りやめることにした。 同省によると、事業の採択を受けた全国18小中高で中止は初めて。

(2009年2月20日00時56分  読売新聞)

 

 

posted by いさた at 20:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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