北シベリアのはるか上空790キロで、アメリカの通信衛星(携帯サービスのイリジウム用で稼働中)と、 ロシアの既に機能が停止した通信衛星が衝突したらしいです。人工衛星同士が衝突する事故は、これが初めてではないか、 ということです。
衝突した後、双方の衛星が破壊し、600以上の宇宙ゴミ(デブリ)となって漂っている状態だそうで。 デブリのことは以前の記事でも書いた記憶がありますが、10センチ以上のものはレーダーで捕捉されていて、 現在約1万2千個が地球の周りにあるそうです。
今回の事故で、このデブリがさらに増えたことになります。小さくても速度が速いので、 ぶつかるとかなりの威力を発揮する危険物ですね。
イリジウム携帯サービスについては、今回衛星が一つ無くなりましたが、サービス自体への影響は「ほぼない」 らしいです。国際宇宙ステーションやスペースシャトルなどには、高度の差があるため、今のところ影響はないとのこと。 「まいど1号」は大丈夫なのかな?
人工衛星同士の衝突が起きた、ということは衛星の密度がかなり上がってきた、ということなんでしょうか。 遂に起きるべくして起きた事故で、これからも発生が続くのでしょうか。
デブリ問題がより深刻になると、宇宙での活動がより危険になり、デブリの監視以外に、 それを消滅させるような手だてが必要になってくるのかも知れません。
実際にデブリを目にすることは、一般庶民にはほぼ不可能ですが、言ってみれば成層圏環境問題、 という感じでしょうか。
asahi.com
米ロの衛星同士が衝突 初の「宇宙交通事故」か
2009年2月12日11時3分
【ワシントン=勝田敏彦】米主要メディアは11日、米国の衛星携帯電話システム「イリジウム」の衛星と、 機能停止したロシアの通信衛星が衝突し、宇宙ごみ(デブリ)がまき散らされたと一斉に報じた。 微小なデブリと衛星の衝突は過去にあるが、衛星同士がぶつかる宇宙の「交通事故」は初めてとみられる。
CBSテレビ(電子版)によると、衝突は米東部時間10日正午(日本時間11日午前2時)ごろ、 北シベリア上空約790キロで起きた。両衛星とも破壊され、約600のデブリとなって漂っているという。 ロシアの衛星は93年に打ち上げられた「コスモス2251号」で、10年ほど前から機能停止していたらしい。
AP通信によると、イリジウム衛星は約560キロ、コスモス2251号は約1トン。
報道によると、米軍は衛星のほか10センチを超えるデブリの軌道を監視しており、国際宇宙ステーション (ISS)など有人の宇宙船に接近していないかどうか調べている。
ISSの高度は約400キロと低いため、今回の衝突の直接の影響は考えにくい。デブリの高度が下がってくると、 影響を受ける可能性もあるが、ISSや米スペースシャトルのような有人宇宙船は軌道を変える装置を備えているため、 監視網でとらえたデブリなら回避できる。
イリジウムは衛星を利用して世界中どこでも携帯電話が使えるサービスで、 予備を含め約80個の衛星が高度約800キロの軌道を回っている。米イリジウム社は、今回の衝突で 「携帯電話通信への影響はほぼない」としている。
デブリ問題は近年深刻化しており、一昨年、中国が衛星破壊実験をしたときは「デブリが多数発生する」 と国際的に非難された。米航空宇宙局(NASA)によると、 10センチを超えるデブリは現在約1万2千個が確認されている。




本当に交通事故という言葉が似合う一件で、宇宙空間には信号がないでしょうから大変ですね。今後、続きそうな事故ではありますね。米ロ以外にも、好き勝手打ち上げている国がたくさんありそうですから。
コメントありがとうございます。
衛星同士が衝突する確率は、具体的にわかりませんが、相当に低いと思われます。しかし、現実に起きてしまいましたね。
ロケットの打上げでは、デブリとの関係を計算してチェックしたりしているんでしょうかね。どうなんでしょう。
衛星の軌道がわかっていて計算が可能であれば、突発的でなく、衝突は予測されていたのかも知れませんね。
>好き勝手打ち上げている国が....
今のところ、衛星やデブリをかなり把握して監視しているのは米軍のみなのでしょうか。
思うがままにしているだけでは、問題は深刻になっていくだけでしょうね。