昨晩、山形県鶴岡市の料理店でふぐ中毒が発生。7名が中毒をおこしたようですが、 幸い大事には至らなかったようです。料理店の経営者がフグをさばいたそうですが、フグの調理師免許は持っておらず、 講習も受けていなかったとのこと。
フグの調理に関する免許・資格は、何となく国家資格で全国共通なのかな、と今まで思っていましたが、 実は都道府県が所轄しているため、場所によって免許の有無や試験方法などがまちまちだそうです。そのため、 都道府県が変ると、免許自体も改めて認証を受けるとか、あるいは取直す、といったことも必要なようです。
山形の場合は免許制度はなく、フグ調理の講習が行われており、これを受けるように指導をしているそうです。 要するに講習を受けずにフグを料理して客に出しても、それ自体は「違法ではない」ということになるようです。
違法ではないとは言え、この件の調理者がキチンとしたフグ調理の知識や技術を持っていたのか、 疑問に感じる事件ですね。こういった事態を防ぐためには、全て都道府県任せでなく、 最低限の知識や技術については全国共通で担保できる制度にする方が良いんじゃないでしょうかね。
asahi.com
フグ中毒か7人搬送 山形、免許制度なし
2009年1月27日14時0分
26日午後8時半ごろ、山形県鶴岡市大西町の「鮮魚料理きぶんや」で飲食した客が手足のしびれを訴え、 病院に運ばれた。27日未明までに7人が搬送され、このうち同市青柳町、無職佐藤朝吉さん(68)が重体、同所、 公民館職員五十嵐孝志さん(55)が一時重体となった。60代の男性5人は軽症。いずれもフグ中毒とみられる。 県警鶴岡署は、フグを仕入れてさばいた経営者の男性(65)に対する業務上過失傷害の疑いで同店を捜索している。
県警鶴岡署によると、7人は同店でフグの刺し身や白子焼き、ヒレ酒を飲食したという。経営者は 「フグの調理師免許は持っていない。白子焼きは初めて提供したものだ」と話している。県食品安全対策課によると、 同県にはフグ調理に関する免許制度がなく、だれでもさばいて客に提供できる。 県のフグ取り扱い指導要綱に基づく講習を受けておらず、届け出もしていなかったという。
中毒になった男性らは午後6時半ごろから地区の会合の2次会を開いていた。午後8時半ごろから、 しびれなどの症状が出始めたという。
トラバをいただきまして、ありがとうございます。
色々と、フグを食べるということ1つを取ってみても、縦割り行政というか、問題があるということは分かりました。
しかし、考えてみると、このような事故が発生は十分に予見できることと思います。
それなのに、放置していたってことは、官僚の怠慢じゃないだろうか。
厳しく、指摘すべきしょう。
フグを食べるのは命がけ、というのは昔々に比べれば随分リスクが低くなっていると思っていましたが、地域によってはそうでもないようである、というのはちょっと驚きでした。
>のびぃ太さん
少し調べてみたところ、フグに限らず、調理師に関する免許制度は都道府県が行っているようです。
理由はわかりませんが、受験者数が多いからでしょうか?
やはり、危険が伴うのはわかっていることなので、最低限のことは全国共通でおさえておくようにして欲しいですね。
当方で、ちょっと追記もしたのですが、山形のみならず、東北地方全体が、フグについての制度は、あまり整備されていないようです。確かに、フグ料理の店って、余り聞いた事ないです。